...課役經費は年々嵩むばかり...
石川三四郎 「浪」
...毎月不足が嵩むんです...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...余分の入費が嵩むばかりなので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...経費はいたずらに嵩むばかりで...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...二軒で分担している物入りの意外に嵩むことをきかされていたという...
「草藪」
...費用が嵩むと云う点を除けば...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...通信費が嵩むには閉口する...
種田山頭火 「松山日記」
...水星近日點の移動が一世紀に四十四秒にも嵩む事實は...
長岡半太郎 「アインシュタイン博士のこと」
...男は下宿だし私が居れば宿料が嵩むし私は豚のやうに臭みをかぎながらカフエーからカフエーを歩きまはつた愛情とか肉親とか世間とか夫とか脳のくさりかけた私には縁遠いやうな気がします...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...妻は出費の嵩むのを恐れて...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...造れば造るだけブロンズ商への負債が嵩むばかりで...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...意外に嵩む移転費の捻出に事欠いて...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...その答術を得るための過程まで記述しては大部の書物となりて出版費が嵩むのでやむを得なかったという事情もあろうが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...生産費の嵩むことになります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...「工費の嵩むほど幕府はよろこぶだろうし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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