...さっきのよりさらに一嵩(ひとかさ)大きい巌石の側へ歩み寄った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...一番年嵩(としかさ)のセルゲイだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...若いくせに喘息(ぜんそく)が嵩(こう)じて肺気腫の気味になっていたが...
有島武郎 「星座」
...従って費用も嵩(かさ)むのであるが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...非常に嵩(かさ)のある罌粟(けし)か牡丹(ぼたん)の花が揺(ゆら)ぎ出たようでもあった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...即ち輝勝より二歳年嵩(としかさ)であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...向い合っている乗客の嵩ばった図体などが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...嵩ばったものを取り出して...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...坊主の娘だという一番年嵩(としかさ)の...
徳田秋声 「縮図」
...六七〇立方センチを六七〇平方キロで割った数だけ水嵩が増すことになる...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...主人大事が嵩(こう)じて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それが嵩じてたうとう人一人の命にかゝはる破局までのし上げてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...女道樂が嵩じて變な野郎だけでは濟まないことになりましたよ」「何をやらかしたんだ」「心中ですよ」「心中? 万兩息子が心中をしたといふのか?」平次も膽をつぶしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気を嵩(たか)ぶらせてはならぬ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...嵩山は吉川(きっかわ)家の医官で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いちばん年嵩(としかさ)の子が...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...それは穀物の如き嵩高な貨物をより遠い航海で送ることの費用のより大なるためであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...嵩を増し続ける記録の山が厄介な量に到達しているのにも拘らず...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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