...本屋の払いが嵩(かさ)みすぎて……もう三月ほど支払を滞らしているから今度は払っておいてやらないとあとがきかなくなるんだ...
有島武郎 「星座」
...そしていつもおなじ嵩だけの水が海に残つてゐる事になるのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...たいへん嵩張った書物が送ってきた...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...それで穴師若しくは弓月嵩といふ處に兵主神社があるのは當時漢人が來て居つた處で其の奉じて來た神を祀つて居つたのではあるまいか...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...経費ばかりかかって借財も年々嵩(かさ)むばかりなので...
永井荷風 「ひかげの花」
...白粉(おしろい)附(つ)けんだんべかとまあ」年嵩(としかさ)が笑(わら)つた...
長塚節 「土」
...だんだん嵩じてきて...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...如何なる額に嵩(かさ)まるとも富(とみ)を蓄積(ちくせき)占有(せんゆう)することを許すがために...
新渡戸稲造 「自警録」
...「成程(なるほど)これなら」材木の胴を叩いたり、小口の木目を調べたり、六郷左京悦に入っているところへ、「御免遊ばせ」静かに訪れたのは、暫(しばら)く拝借することになったモデル――三人侍女の一人、一番年嵩で、一番美しいといわれた多与里でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...入費はいかほど嵩(かさ)まうと苦しうない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...秘伝書といった嵩高(かさだか)なものはもとより...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武藝自慢が嵩じて遊び人のくせに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嵩(かさ)のある仕事だけに働きも激しく...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...諸入用が嵩(かさ)むからという理由らしい」「御慶事だって」「なんでも御寵愛(ごちょうあい)の局(つぼね)が姫を産んだので...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...嵩間の城から使いがあり...
山本周五郎 「菊千代抄」
...久慈は真紀子への嫉妬も嵩じ...
横光利一 「旅愁」
...皇甫嵩(こうほすう)将軍は...
吉川英治 「三国志」
...刻々と水嵩(みずかさ)を盛り上げてくる城壁の水勢に施す術(すべ)もなく騒いでいる様子が...
吉川英治 「三国志」
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