...もっと嵩(こう)じた歓楽を追い試みようという欲念...
有島武郎 「或る女」
...課役經費は年々嵩むばかり...
石川三四郎 「浪」
...さういふ風にして一秒毎に海はとても計算が出来ない程沢山の水嵩を受け入れてゐるのですね...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それが嵩じてくると...
伊藤野枝 「転機」
...圭齋が十年の年嵩だから「竹馬の友」は少しをかしいだらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼女は次第に攻撃的になって嵩(かさ)にかかってき...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...酒によって悪いところが嵩(こう)じてきた白雲は...
中里介山 「大菩薩峠」
...だんだん嵩(こう)じて来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...白粉(おしろい)附(つ)けんだんべかとまあ」年嵩(としかさ)が笑(わら)つた...
長塚節 「土」
...急ぎの仕事は山ほど嵩(かさ)みましたが...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...それがちか頃非常に嵩じて...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...向ふの悪る騒ぎは益々嵩じて...
牧野信一 「病状」
...そう嵩(かさ)だかで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其弟正俊が又養はれて嵩山の子となつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...命ぜられた「ひ」というのはずいぶん嵩(かさ)のある包だった...
山本周五郎 「落ち梅記」
...ひどく出費が嵩(かさ)んで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...江(ふこう)の水嵩(みずかさ)は高い...
吉川英治 「三国志」
...それは穀物の如き嵩高な貨物をより遠い航海で送ることの費用のより大なるためであり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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