...それが嵩じると、彼は部落の人々の生活に迄も干渉を始めた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...そのへご鉢の水が溢(あふ)れんばかりの水嵩(みずかさ)に増しておりました...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...神田(かんだ)で腕の好い左官屋の娘である春次より年嵩(としかさ)の...
徳田秋声 「縮図」
...彼は下宿の借金が嵩んでいたので...
豊島与志雄 「作家的思想」
...時の權相なる嚴嵩が失敗して家産を沒收せられた時に作られた目録があつて...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...物入が嵩(かさ)むとか云う理由ではなかった...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...うんと金高が嵩(かさ)んだろう」と平次...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところが昨日のあの雨で水嵩の増した水車の勢ひが目の廻るやうな凄じさだ...
牧野信一 「歌へる日まで」
...また穀物は嵩張るので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...中山は嵩間の本城から五里ばかり離れたところで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...竹次夫妻は嵩間の人間であって...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その垣の下に厚い布子絆纒(ぬのこはんてん)でくるんだ赤児とかなり嵩張(かさば)った包みとが置かれてあった...
山本周五郎 「初蕾」
...かなり嵩(こう)じた連中ばかりじゃ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こんな口惜しさが嵩じて来ると...
横光利一 「旅愁」
...それに家財道具を、百余輛の車につんで、曹嵩一家は、早速、州(えんしゅう)へ向って出発した...
吉川英治 「三国志」
...韓嵩が都を立つと...
吉川英治 「三国志」
...この霖雨(りんう)に濠(ほり)の水嵩(みずかさ)がふえたのを...
吉川英治 「新書太閤記」
...薬屋の勘定が嵩(かさ)ばったりすると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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