...一番年嵩(としかさ)のセルゲイだつた...
芥川龍之介 「山鴫」
...かえって嵩高(すうこう)に感ぜられる...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...どんどん水嵩(みずかさ)が増しはじめた...
海野十三 「諜報中継局」
...借金の高は見る見る嵩(かさ)んで行きました...
江戸川乱歩 「双生児」
...少し大袈裟に言つたら十二頭の駱駝(らくだ)の背に積み分けてもいゝ程嵩高(かさだか)な書物で...
薄田泣菫 「茶話」
...両側から掬(すく)い上げるようにして辛うじてその嵩張(かさば)るものを車へ入れた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...持病のヒステレーが一層嵩(こう)じているらしかった...
徳田秋声 「爛」
...膨大な軍事予算や事変追加費予算の嵩に較べれば...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...少し嵩(かさ)にかかります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うんと金高が嵩(かさ)んだらう」と平次...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなにお萬が嫌ひだつたのか」「へエー」それが嵩(かう)じて勘當されることになつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...防ぎやうが無い」「――」「それが嵩(かう)じて到頭...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...洞内の温度が急激に嵩(たか)まっていく...
久生十蘭 「地底獣国」
...また重なることも嵩(カサ)というからあるいはそれを重畳の意味にとらんでもあるまい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...嵩(かさ)でこなすに限る...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ほかの家よりもはるかに出費が嵩(かさ)む...
山本周五郎 「やぶからし」
...五十封度の小麦粉袋二十箇といえば彼等の目にはあまり嵩が大きすぎて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...これは潁川(えいせん)の朱雋(しゅしゅん)・皇甫嵩(こうほすう)の両軍に参加して...
吉川英治 「三国志」
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