...嵐のような拍手だ...
海野十三 「恐竜島」
...かゝる嵐(あらし)に値(あひ)て人に難義(なんぎ)をかくるほどなればとても極楽(ごくらく)へはゆかるまじ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...一そとは嵐(あらし)である...
相馬泰三 「夢」
...其五十嵐に引き添うてこちらに歩いて來る背の低い細君の姿を見るとはつと心が躍るやうに覺える...
高濱虚子 「俳諧師」
...前山後山の翠微(すゐび)は絶えずその搖曳せる嵐氣(らんき)を送りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...吹きまくる嵐の如く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...また南条と五十嵐との両人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...瘠(や)せても、枯れても、徳川親藩第一の尾州家――それが、この城を築くために甘んじて犠牲の奉公をつとめた落日の豊臣家時代の加藤清正ほどの潜勢力を持合せていないことは、尾州藩のためにも、天下のためにも、幸福かも知れないのだ」「そうさ、頼みになりそうでならない、その点は、表に屈服して、内心怖れられていた、当時の加藤清正あたりの勢力とは、比較になるものではない」「思えば、頼みになりそうでならぬのは親類共――水戸はあのザマで、最初から徳川にとっては獅子身中(しししんちゅう)の虫といったようなものだし……紀州は、もう初期時代からしばしば宗家に対して謀叛(むほん)が伝えられているし、尾張は骨抜きになっている」「かりに誰かが、徳川に代って天下を取った日には、ぜひとも、加藤肥後守清正の子孫をたずね出して、この名古屋城をそっくり持たせてやりたい」こうして南条と、五十嵐とは、城を睨(にら)みながら談論がはずんで行き、果ては自分たちの手で、天下の諸侯を配置するような口吻(こうふん)を弄(ろう)している時、少しばかり離れて石に腰をおろし、お先煙草で休んでいたがんりきの百蔵が、思いきった大きなあくびを一つしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...山嵐は一向知らん面(かお)をしている...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...山嵐は馬鹿に大きな声を出して...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...閾(しきい)の所へ膝(ひざ)を突(つ)いて山嵐の返事を待ってる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...僕の心の中は嵐のようだった...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...嵐(あらし)が揉(も)みくちゃにされて墜(お)ちているのを感じた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...嵐(あらし)はけろりと去っていた...
原民喜 「廃墟から」
......
前田普羅 「普羅句集」
...又同人の歌にかありけんうつせみの我世の限り見るべきは嵐の山の櫻なりけりといふが有之候由さて/\驚き入つたる理窟的の歌にては候よ...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...そして俄(には)かに気の触れた嵐(あらし)が長い笛を吹き...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...嵐山の裾(すそ)...
吉川英治 「江戸三国志」
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