...どんな烈(はげ)しい浪が来ても裏の崖(がけ)は崩れない...
泉鏡花 「海異記」
...形が崩れないやうにリンネルで巻いたのである...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...立つてゐる形は崩れない...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...其木が大きくなつて山が崩れないやうになるには...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...一人斬っても二人斬っても構えがちっとも崩れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...見物の一かたまりが思うように崩れないのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒山となった人だかりが容易に崩れないのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...扱帶(しごき)かなんかで兩膝を崩れないやうに縛つた跡がある...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...衣紋(えもん)も崩れない平常着を着てゐたと言ひますよ」「兎も角も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ここは少しも崩れない河岸であった...
本庄陸男 「石狩川」
...アルコウル漬けになっているから、余り崩れないで、顔などもはっきり鑑別出来た...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...続いて上へも崩れないように一升桝を十個ずつ四隅へ積み上げた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...崩れない確実な筆触の美しさは佐佐の頑固さと同時に...
横光利一 「旅愁」
...いつまで崩れない寛々呵々(かんかんかか)たるものだったらしい...
吉川英治 「紅梅の客」
...少しも崩れない薄い膝の角(かど)をそのままずいと進めて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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