...其舌がザザーツといふ響きと共に崩れ出して...
石川啄木 「漂泊」
...少しも雪崩れていなかった...
板倉勝宣 「春の槍から帰って」
...あとは全部ががらがらがらと崩れるように解けて行くようなのを指していうのだ...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...後頭部から頸筋へかけて大きな傷がクシャクシャに崩れ...
大阪圭吉 「坑鬼」
...そこでまた群集が門内に雪崩れこんで...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これには御台所さまをはじめお傍の人たち一様に笑ひ崩れてしまひました...
太宰治 「右大臣実朝」
...この崩れかかって来た恋愛に...
徳田秋声 「仮装人物」
...どの畦道(あぜみち)も崩れ...
徳永直 「冬枯れ」
...古賀はひどく気崩れのあった場からの帰りの途で...
豊島与志雄 「文学以前」
...折角持ち直した経済が又崩れ出した時にも...
夏目漱石 「それから」
...人垣は急に崩れて...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...あらゆる動乱は父の肩の上に雪崩れ落ちるのでした...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...青苔をふいて崩れたり傾いたりしてゐた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...崖崩れで土が動いたから...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...僅かに土の崩れた跡が見えるが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ひとたび崩れだした味方を立て直して...
吉川英治 「三国志」
...そして、次々に、「行ってみい」と、崩れては、走り去る...
吉川英治 「親鸞」
...世界の他の地方で行われた均分的班田制は、大抵自然的な不平等配分に逆戻りしたのであるが、ここではこの制度が確乎たる社会秩序として、崩れることなく、持続していたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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