...熔岩が噴火口より迸流する際は殆んど白熱の状態にある粘著性熔液として火口上に盛り上り遂に倒れ崩るるの状を爲して下方に流下するや否や火口底には爆然たる轟鳴起り同時に火山灰より成れる黒烟驀然として恰も砲門より古綿を發射するが如く高く空中に擲出せられ...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...肩に崩るる緑の黒髪...
泉鏡花 「歌行燈」
...絶えず物の崩るる様な響...
伊藤左千夫 「浜菊」
...アシオスの子アダマスは? 770ヒュルタコスの子アシオスは? オトリオニュウスはたいづこ?高きイリオン崩るべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...一たび怒る時万雷の崩るゝ如き大河の畔(ほとり)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...富岳(ふがく)崩るといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...富岳崩るといえども...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...崩るる淵蛇にしめつけられているような悪夢が...
直木三十五 「南国太平記」
...その新しき視線への崩るるごとき没入としも思われる...
中井正一 「レンズとフィルム」
...さも愉快そうに笑い崩るる声...
中里介山 「大菩薩峠」
...どっと笑い崩るる音というのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...この浪の音は何里の沖に萌(きざ)してこの磯の遠きに崩るるか...
夏目漱石 「幻影の盾」
...新妻の名はお静――ガン――と天地も崩るる音...
野村胡堂 「江戸の火術」
...ガラガラドシンと天柱地軸も崩るる音...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
......
前田普羅 「普羅句集」
...土が心の儘に崩るる所をいう...
柳田國男 「地名の研究」
...崩るる魏軍を追って...
吉川英治 「三国志」
...余りに崩るるに急だった...
吉川英治 「新書太閤記」
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