...ざらざら使い崩すたちなので...
太宰治 「みみずく通信」
...崩すとも仕舞切(しまいきり)にいたすとも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私は私の姿を崩すようなことはなかった...
外村繁 「日を愛しむ」
...壁をも突き崩すほどの絶望の一瞥を投げた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...折々窮屈そうに膝を崩す事はあっても...
永井荷風 「妾宅」
...強(し)いてその一かたまりを崩すことなくして通行にさしつかえないはずであったのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...崩(くず)すならそこにあるように崩すものだ」長い手紙の一端がちょうど自分の坐った膝(ひざ)の前に出ていた...
夏目漱石 「行人」
...商売の基礎すなわち商業の完全な状態における信用を崩す計算をしている混ぜ物処理システムを終わらせようとする...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...身を持ち崩すなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...己れを知る人の爲めに相好を崩すに違ひない...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それらをいきなり取り崩すように又微笑ってみせた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...然るに門人中坐容を崩すものがあったのを見て...
森鴎外 「細木香以」
...長い仕事中にもそれを崩すということがない...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...芸を崩す名人越路古老政太夫が「諭告」のこと東京の義太夫界は近年あまり振わぬが...
山本笑月 「明治世相百話」
...この洞窟のような奥まった六畳の部屋も体を崩すには足る...
横光利一 「夜の靴」
...矢代はそれを崩すのも却ってぎこちなくなりそうで...
横光利一 「旅愁」
...少しも崩すことなく...
吉川英治 「剣の四君子」
...敵を内から切り崩すにかぎる)勝家は謀(はかりごと)の手段を密々...
吉川英治 「新書太閤記」
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