...画家(ゑかき)に会つた為に売値を崩すやうな事があつても詰らなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...ざらざら使い崩すたちなので...
太宰治 「みみずく通信」
...二割以上の買物をしないで大銭を崩すことは仮令当方(こっち)がお客様であっても罪だと思っている...
辰野九紫 「青バスの女」
...習慣だけが人をずるずる引崩す...
豊島与志雄 「在学理由」
...その姿勢をいつまでも崩すことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...崩すべき第二の波の来ぬのを煩(わずら)っていた折であるから...
夏目漱石 「虞美人草」
...無論自分の前にいる令嬢の遠慮と沈黙を打ち崩すにあった...
夏目漱石 「それから」
...御常の性格が牢(ろう)として崩すべからざる判明(はっきり)した一種の型になって...
夏目漱石 「道草」
...山を崩すと云う考を起す代りに隣国へ行かんでも困らないと云う工夫をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...鳥子の疑を突き崩すだけの材料を集めて居たのです...
野村胡堂 「音波の殺人」
...大人達は平気で相好を崩す...
原民喜 「焔」
...大模様の裲襠(うちかけ)を絆纏(はんてん)のように着崩す飛んだ御中(ちゅうろう)ぶりで...
久生十蘭 「鈴木主水」
...折角の姿勢と未曾有の恍惚状態を崩すのが惜しまれて尚も微動さへ浮べなかつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...女と見ると相好を崩すのであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...故に競い掛かりて切り崩す...
南方熊楠 「十二支考」
...(c)君は到底それを突き崩す気にはなれないだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「伏せろ」「馬筏(うまいかだ)を崩すな」「よろいの袖を深く翳(かざ)せ」まるで...
吉川英治 「私本太平記」
...ちょっと箸で崩すのも惜しまれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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