...画家(ゑかき)に会つた為に売値を崩すやうな事があつても詰らなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...此後(ご)つゞきて崩すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かく敵營を襲ひ討ち其胸壁を崩すべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...沙山を造りて後に堆積を手にて脚にて崩すごと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慈悲の鬼めが来ては唯一棒に打崩す...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...無慈悲の鬼めが来ては唯一棒に打崩す...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...私は私の姿を崩すようなことはなかった...
外村繁 「日を愛しむ」
...壁をも突き崩すほどの絶望の一瞥を投げた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...そしていつもきまった姿態を崩すことがない...
豊島与志雄 「白木蓮」
...折々窮屈そうに膝を崩す事はあっても...
永井荷風 「妾宅」
...その一かたまりを崩すにはかなりの時がかかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰がこの山を切り崩すことを許したのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...下に積み上げた膝の上をまた崩す...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳥子の疑を突き崩すだけの材料を集めて居たのです...
野村胡堂 「音波の殺人」
...それでもひと筋はっきりと隔てがあり礼儀を崩すようなことは少しもなかった...
山本周五郎 「契りきぬ」
...自分の信ずる能楽の格だけは断じて崩すまい...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...虚栄のために身を持ち崩すお嬢さんが出来たりしている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「散るな、崩すな、まんまると円陣をむすび、円を旋(めぐ)らしながら北進せよ...
吉川英治 「新書太閤記」
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