...画家(ゑかき)に会つた為に売値を崩すやうな事があつても詰らなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...ポセードーンとアポローン共に壘壁崩すべく...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...無慈悲の鬼めが来ては唯一棒に打崩す...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...決して相好を崩すということがない...
豊島与志雄 「白木蓮」
...斬崩す事ができると考えていた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...誰がこの山を切り崩すことを許したのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...その姿勢をいつまでも崩すことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...下に積み上げた膝の上をまた崩す...
中里介山 「大菩薩峠」
...家を流し崖を崩す凄(すさ)まじい雨と水の中に都のものは幾万となく恐るべき叫び声を揚(あ)げた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...無論自分の前にゐる令嬢の遠慮と沈黙を打ち崩すにあつた...
夏目漱石 「それから」
...無論自分の前にいる令嬢の遠慮と沈黙を打ち崩すにあった...
夏目漱石 「それから」
...山を崩すと云う考を起す代りに隣国へ行かんでも困らないと云う工夫をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やがて身代を持ち崩すならんとて親心に心配する者あり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...然るに門人中坐容を崩すものがあったのを見て...
森鴎外 「細木香以」
...(c)君は到底それを突き崩す気にはなれないだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひと風呂浴びてから彼は母の前で横に身を崩すと...
横光利一 「旅愁」
...瓦を崩すが如く砕け去るにちがいありません」重臣の劉曄(りゅうよう)も...
吉川英治 「三国志」
...そうして遂に惟政に対する信長の信頼の念を突き崩すことに成功したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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