...吾等の自ら恃みとする處が相踵いで崩落することを覺える時に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...岸には山の崩れが積つて邪魔になるし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...床杯(しょうはい)をすませたばかりの別室に雪崩(なだ)れこんだから...
海野十三 「くろがね天狗」
...その城門を悉く猛火の焔打ち崩し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...手をかければ崩れでもしそうに...
徳田秋声 「足迹」
...日本の教育は崩れた...
中谷宇吉郎 「淡窓先生の教育」
...折角持ち直した経済が又崩(くづ)れ出した時にも...
夏目漱石 「それから」
...お延は元通りの穏やかな調子を崩(くず)さなかった...
夏目漱石 「明暗」
...私は悠然と落ちた帽子を拾い着崩れた着物の襟を合わせ...
西尾正 「陳情書」
...この戰爭とは何のかゝはりもなく崩れてはゐなかつた...
林芙美子 「あひびき」
...さうしてその崩れた址(あと)から...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...国王は崩御された...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...雪崩を打って逃げ出て来る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...わが邦にも『雲根志(うんこんし)』に宝暦六年美濃巨勢村の山雨のために大崩れし...
南方熊楠 「十二支考」
...所が幾度築いても其夜の間に壁が全く崩れる...
南方熊楠 「人柱の話」
...崩れた自家へ二ヶ月程して行つてみたら...
横光利一 「汚ない家」
...雪崩(なだ)れ入ったものだった...
吉川英治 「三国志」
...本道の方は崖が崩れてとても通れまいということだったのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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