...最後の氷河期の氷河が崑崙(こんろん)の北麓(ほくろく)に押し出して来て今のコータンの近くに堆石(たいせき)の帯を作っている...
寺田寅彦 「ロプ・ノールその他」
...こんよりと底澄みのしたきめの細かいその果汁はさながら崑崙(こんろん)の玉を溶かしたかのようにみえる...
中勘助 「胆石」
...崑崙山(こんろんさん)や...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒漆(こくしつ)の崑崙夜裡(こんろんやり)に走るということの如く...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒漆崑崙夜裡(こくしつこんろんやり)に走るとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...北に崑崙(コンロン)...
久生十蘭 「新西遊記」
...いと寒し崑崙山に降る如し病めば我が在る那須野の雪も九年の正月那須で雪に降りこめられその中で俄に重態に陥つた時の作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...暴(やけ)に興起(おや)した拿破崙髭(ナポレオンひげ)に...
二葉亭四迷 「浮雲」
...『山海経』に〈崑崙(こんろん)山西北に山あり...
南方熊楠 「十二支考」
...実は僕も崑崙茶の成分なんか知らないんですがね...
夢野久作 「狂人は笑う」
...やがて崑崙山脈の奥の秘密境に在る...
夢野久作 「狂人は笑う」
...それが崑崙茶の新芽を恭(うやうや)しく受取って...
夢野久作 「狂人は笑う」
...黒い針みたような崑崙の緑茶を一抓(ひとつま)みほど載せます...
夢野久作 「狂人は笑う」
...しかしどっちにしてもこの崑崙茶の味を占めた奴はモウ助からないそうです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...中毒患者の崑崙仙士君です...
夢野久作 「狂人は笑う」
...崑崙山の麓で使い棄てた緑茶の出(だ)し殻(がら)から精製した白い粉末で...
夢野久作 「狂人は笑う」
...崑崙(こんろん)国はコーチンチャイナ(仏領インドシナ)のある国を意味し...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...招提寺の彫刻家のうちにインドと関係の深い崑崙国人がいたということは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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