...岬の崖道を下って岩の多い波打際に降り立った...
大阪圭吉 「死の快走船」
...そこを右へ曲ると溪流に臨んだ崖道に出る...
寺田寅彦 「伊香保」
...武男は崖道(がけみち)を上り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一散にもと来た崖道へと逃げ上つた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...崖道(がけみち)を桂川の岸へと下りて行きます...
中里介山 「大菩薩峠」
...いっさんに崖道を駆けくだる...
久生十蘭 「キャラコさん」
...帰りの崖道で二人の女学生が大いに灯台のロマンテイシズムを論じてゐた...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...そして私は馬を飛ばせて崖道に添ふて村の棲家に引きあげて来る時などは...
牧野信一 「歌へる日まで」
...あんな酷い崖道を通るんぢやとても怖しくて敵(かな)はない...
牧野信一 「スプリングコート」
...お待どおさまでがした!(二人が崖道を走りおりて道に出るまでの足音...
三好十郎 「樹氷」
...山の崖道で「花の木」と土地の人たちが言っている美しい若い花を手折る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...特に「大崩れ」と呼ばれる崖道は岩質が脆(もろ)いとみえ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...おついでの砌(みぎ)りお伝えおき賜われば足りまする」「心得た」細い崖道はまだ続く...
吉川英治 「新書太閤記」
...この辺の崖道、山陰に雪があるため、雪解(ゆきげ)のしずくで辷(すべ)りまする」「下は渓流だな」「お負(お)いいたしましょう」母里太兵衛が、背を向けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして、崖道を、攀(よ)じながら、元の所へのぼってゆくと、性善坊はそこへ駈けてきて、「孤雲どの...
吉川英治 「親鸞」
...今私たちの登っている石段や崖道は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...坂を仰ぐと清水寺の崖道が見える――二「御牢人...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の院の登り口となる崖道の断削(きりそ)いだ一方に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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