例文・使い方一覧でみる「崕」の意味

...そうかと思うと左岸の崕（がけ）の上から広瀬川（ひろせがわ）を越えて青葉山（あおばやま）をいちめんに見渡した仙台の景色がするすると開け渡った... そうかと思うと左岸の崕の上から広瀬川を越えて青葉山をいちめんに見渡した仙台の景色がするすると開け渡ったの読み方
有島武郎「或る女」

...葉子はとにかく恐ろしい崕（がけ）のきわまで来てしまった事を... 葉子はとにかく恐ろしい崕のきわまで来てしまった事をの読み方
有島武郎「或る女」

...くずした崕（がけ）の土で埋め立てをして造った... くずした崕の土で埋め立てをして造ったの読み方
有島武郎「或る女」

...小坪（こつぼ）の鼻の崕（がけ）の上に若葉に包まれてたった一軒建てられた西洋人の白ペンキ塗りの別荘が... 小坪の鼻の崕の上に若葉に包まれてたった一軒建てられた西洋人の白ペンキ塗りの別荘がの読み方
有島武郎「或る女」

...千丈の谷底に続く崕（がけ）のきわに両手だけでぶら下がった人が... 千丈の谷底に続く崕のきわに両手だけでぶら下がった人がの読み方
有島武郎「或る女」

...ちょっとした切崕（きりざし）を上がるとそこは農場の構えの中になっていた... ちょっとした切崕を上がるとそこは農場の構えの中になっていたの読み方
有島武郎「親子」

...道を隔てて眼の前にふさがるように切り立った高い崕（がけ）の上に... 道を隔てて眼の前にふさがるように切り立った高い崕の上にの読み方
有島武郎「星座」

...滔々として奔流の両崕に激越せるを見る... 滔々として奔流の両崕に激越せるを見るの読み方
石川欣一「可愛い山」

...相対した彼岸（かなた）の崕（がけ）には... 相対した彼岸の崕にはの読み方
石川啄木「鳥影」

...山際から崕上（がけうえ）を彩って――はじめて知った――一面の桜である... 山際から崕上を彩って――はじめて知った――一面の桜であるの読み方
泉鏡花「瓜の涙」

...」崕（がけ）のふちで危（あぶな）っかしそうに伸上（のびあが）って... 」崕のふちで危っかしそうに伸上っての読み方
泉鏡花「縁結び」

...即ち截り立てたやうに真直なあの断崕は... 即ち截り立てたやうに真直なあの断崕はの読み方
アンリイ・ファブル　Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳「科学の不思議」

...それ等の断崕は絶えずその下の方を海に穿（うが）たれてゐる... それ等の断崕は絶えずその下の方を海に穿たれてゐるの読み方
アンリイ・ファブル　Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳「科学の不思議」

...庭のはずれの崕（がけ）からは鶯（うぐいす）の声などが聞えた... 庭のはずれの崕からは鶯の声などが聞えたの読み方
徳田秋声「足迹」

...隣家の崕の上に、若い男の姿が現れる... 隣家の崕の上に、若い男の姿が現れるの読み方
外村繁「澪標」

...崕をおりて田甫へ出たら富山の寺がすぐ頭の上にあつた... 崕をおりて田甫へ出たら富山の寺がすぐ頭の上にあつたの読み方
長塚節「鉛筆日抄」

...草花が所々懸崕（けんがい）の端に咲いてゐる... 草花が所々懸崕の端に咲いてゐるの読み方
吉江孤雁「夢」

...崕道（がけみち）がきれると... 崕道がきれるとの読み方
吉川英治「親鸞」