...無邪気なる英雄崇拝者は勿論かう云ふディレツタントの態度を微温底とか何とか嘲るであらう...
芥川龍之介 「僻見」
...心の単純な部落の全民衆はその長老を救主として神様の如く尊崇したであらう...
石川三四郎 「社会的分業論」
...或者は全くその理想の前途に絶望して人生に對する興味までも失ひ(幸徳の崇拜者であつた一人の青年の長野縣に於て鐵道自殺を遂げたことはその當時の新聞に出てゐた)...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...家族雇人(やからうから)一同神のごとくに崇拝する...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...ただ“汝の崇拝者より”とあるだけであったが...
海野十三 「地球発狂事件」
...多数の崇拝者を生じたるべければ...
高木敏雄 「比較神話学」
...あるいはむしろ日本の若干のロシア崇拝の芸術家の仮定しているロシアの影像のかなたに存する現実のロシアに...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...クリストフはまた崇高な戦いのうちに加わった……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...崇高な働きたる進歩をなし得る有限なるもののことを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...悲壮の美あり、崇高の観念あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...(鉄箒)「栄華の反映」自分を崇拝している年下の男の方が...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...彼女の崇拝者の顔に才能があらわれていることを知ると同時に...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その資格でならば私は彼と一緒に大洋を横切り、東の太陽の下に、アジアの沙漠で、事務所で彼と一緒に働き、彼の勇氣と獻身と精力に驚嘆し、從順に彼の專制に隨ひ、彼の限りない野心(やしん)に快(こゝろよ)く微笑(ほゝゑ)みクリスチヤンを俗人から區別し、前者を深く崇め、後者を意のまゝに許すだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼女は最も崇拝にあたいする女性であった...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...予もまたかかる畸形の岩を万一いわゆる基本財産次第で大社と斎(いつ)く事もあらば尊崇の精神を失い神霊を侮辱する訳になると惟う...
南方熊楠 「十二支考」
...祖先の霊があるかのように背後(うしろ)を顧みて、祖先崇拝をして、義務があるかのように、徳義の道を踏んで、前途に光明を見て進んで行く...
森鴎外 「かのように」
...「大名物」だから崇めて...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...特に顕著に衆尼の尊崇をうけたこともまたあり得たであろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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