...其後の押出しにより遂に對岸早崎に連續し海峽は全く閉塞するに至れり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...山(やま)の峽(かひ)なる境(さかひ)の地藏(ぢざう)のわきには...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...山に雲下りゐ赤らみ垂るる柿の葉 我鬼たかむら夕べの澄み峽路透る 我鬼游心帳に書いてはないが...
小穴隆一 「二つの繪」
...スエズやパナマの海峽を掘つて見ろ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...福良は僅に鳴門海峽を隔てて阿波と隣接してゐる...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...野糞(のぐそ)放(ひ)る外が濱邊や瑰花(まいくわいくわ)大沼(一)津輕(つがる)海峽を四時間に駛せて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...此窄(せま)い山の峽を深さ二丈も其上もある泥水が怒號して押下つた當時の凄じさが思はれる...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...歴史的に有名な山脈の緑深き山峽にあったので...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...自然の絶大なる威力が峽谷の民に迷信を抱かせて居ることや種々なることを語つて見た...
長塚節 「教師」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...夏のさかりでも半日しか陽が射さない暗い山峽の村であつたから...
林芙美子 「うき草」
...たそがれて峽のまちを吾が自動車(くるま)ひたに走りぬ愉しかりけり山鳩の啼く谷道の土ほこり花火と散りてわれなつゝみそこのやうな歌二ツ出來たのですが...
林芙美子 「大島行」
...英吉利海峽の彼方にゐるのかも知れない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...水の峽に鳴るが如く...
堀辰雄 「我思古人」
......
三好達治 「一點鐘」
...かつてその朝倉さんの家族は私のゐる奧多摩の峽谷からさらに山深い古寺に疎開してゐたことがあり...
吉川英治 「折々の記」
...さうして樂しんで來た片品川峽谷の眺めは矢張り私を落膽せしめなかつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...村を過ぎると路はまた峽谷に入つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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