...當人たちは意外にも海峽あたりで相當船が搖れたといひ張るのだつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...山峽の橋をわたり...
大町桂月 「妙義山の五日」
...私は『ゆく春』一卷を嵐峽の水神に捧げて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...深く凹める峽谷に合流なして注ぐ時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ベーリング大佐がベーリング海峽をり...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その海峽を向いた岬の端に燈臺の建物が...
「修道院の秋」
...しかも鬼怒川峽谷の昔の林道はどうつけてあるか...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...山峽の上流に近い河なので...
林芙美子 「うき草」
...此樣に美しい山峽をいまだかつて知りません...
林芙美子 「大島行」
...巴峽(はかふ)のさけびは聞えぬまでも...
樋口一葉 「ゆく雲」
...流れる水を――何處の谷間か山峽か...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...第三にベーリング海峽及び北太平洋諸島より北米に入りし者の如しと説きたり...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...吠えるやうに山峽を登つて來る一臺の自動車...
横光利一 「榛名」
...そして遠くの方には英吉利海峽が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...巴峽の絶壁で摘まれるといふあの上茶の味など...
吉川英治 「折々の記」
...かつてその朝倉さんの家族は私のゐる奧多摩の峽谷からさらに山深い古寺に疎開してゐたことがあり...
吉川英治 「折々の記」
...たゞ谷川の瀬の音が澄んだ響を冴え切つた峽間(はざま)の空に響かせて...
若山牧水 「姉妹」
...大洋、入江、海峽、島、岬、そして其處此處の古い港から新しい港...
若山牧水 「樹木とその葉」
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