...天龍峽の芽吹きの若葉を見たい爲であつたが...
今井邦子 「伊那紀行」
...船はその波の上に乘つて殆んど搖れないで海峽を通り過ぎたので...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...山に雲下りゐ赤らみ垂るる柿の葉 我鬼たかむら夕べの澄み峽路透る 我鬼游心帳に書いてはないが...
小穴隆一 「二つの繪」
...乾跡(からと)も見えぬ山峽(やまかひ)の懸路(かけぢ)の亂れ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...海峽を渡つてくるいい風にはたはたと吹かれながら赤い絲について話合つた...
太宰治 「思ひ出」
...野糞(のぐそ)放(ひ)る外が濱邊や瑰花(まいくわいくわ)大沼(一)津輕(つがる)海峽を四時間に駛せて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...海峽の霧の夜に朧ろな月が差し入る時...
「修道院の秋」
...津輕(つがる)海峽を越えて室蘭(むろらん)と寄り道しながら...
「處女作の思ひ出」
...いためる心山峽(はざま)たどる...
萩原朔太郎 「巡禮紀行」
...めんめんとして山峽(はざま)にながれ...
萩原朔太郎 「南の海へ行きます」
...函館海峽で命を落したのは...
長谷川時雨 「傘」
...十二三里の山峽を...
林芙美子 「大島行」
...水量を増して山峽を下る小川は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その岩々は山峽の小徑を護(まも)るやうに見え...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...――或る者は峽江の中の避難所を求めて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...「マリイ」の漂つてゐる峽江のなかへ悲しい光りを濺いでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...何しろ山と山との間の峽谷に生れて...
若山牧水 「樹木とその葉」
...そちらの峽間に茂り合つて麓の方に擴がつて行つてゐる森の流を見下してゐると...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??