...峻厳なるその主義に深大なる敬意を表する...
泉鏡花 「婦系図」
...同志の間にも政府の予防命令の峻厳なのを諒とし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...お上の掟というものはまことに峻厳なものだ...
大杉栄 「獄中消息」
...鴉社会の秩序はかかる峻厳なる制裁によってつねに保たれているのであるが...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...おのずから襟(えり)を正したくなるほど峻厳な時局談...
太宰治 「黄村先生言行録」
...荘重で峻厳なカーライルの文体を思わせるところがある...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それどころか、彼が私のやって来たこと、気がつかずに来たことに対する批評の時は、彼の峻厳な顔は、いよいよ嶮(けわ)しく変ってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...「そこでいつでもいうことだが共産党に対しては司直はあくまで峻厳な態度で臨むことが必要だ...
戸坂潤 「社会時評」
...峻厳な英断を敢行するものだな...
戸坂潤 「社会時評」
...峻厳な論告をした後には温和な心持になるのが彼のいつもの心理だった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...初めて見る峻厳な山の姿である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...峻厳な茶色でくまどられた鷲鼻の隠者の剃った丸い頭の輪廓とその後にかかっている円光のやや薄平たい線とが...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...相手の欠点を少しも仮借しない先生の峻厳な性格は...
武者金吉 「地震なまず」
...峻厳な面貌であつたやうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あの執拗ともいいたいほどの峻厳な性格ですら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...峻厳な法律を立てるのは...
吉川英治 「三国志」
...語の端々までも峻厳な芸術的良心が行きわたっている...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...私はいかに峻厳な先生の表情に接する時にも...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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