...しかしあの峻烈嚴酷な鬪爭の中にも...
石川三四郎 「浪」
...いっさいの空想を峻拒(しゅんきょ)して...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...また弟國(おとくに)に行きました時に遂に峻(けわ)しい淵に墮ちて死にました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そこで以前のごとく峻厳に禁錮されることとなった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...峻厳酷烈(しゅんげんこくれつ)なる亡父...
太宰治 「もの思う葦」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...*直ちに彼は高峻の山より降り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自らをイデオロギー論から峻別しようと欲する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...又そうでなくても之を自分のものから峻別しようとするに熱心な...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...文明と文化とを峻別するという工夫を知らないのではない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...峻峭(しゅんしょう)な李徴の性情と衝突しなかったためであろう...
中島敦 「山月記」
...敢然(かんぜん)峻拒(しゅんきょ)して二百キロを歩んでウィーンに帰ったことなどもあった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...上部(うへ)と同じく嶮峻な峰であり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一年の大部分の間彼らの努力は必然的に峻烈な気候によって妨げられ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ここは峻厳(しゅんげん)とか崇高とか...
柳宗悦 「民藝四十年」
...むしろ常人にない峻烈(しゅんれつ)なものが感じられた...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...母は亡弟峻(たかし)を抱いて市内柳原に住み...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...急峻なる赭土道を駈け下り狭い曲り角に来るたんびにわたくしたちは腋下に冷汗を覚ゆるのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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