...この急峻な山道では一方(ひとかた)ならぬ苦痛を覚えた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...峻烈(しゅんれつ)を極めた診察で...
太宰治 「正義と微笑」
...」の峻厳に息がつまるほどいじめられた...
太宰治 「碧眼托鉢」
...日常経験的な世界の観念(それがやがて世界観となるのだが)から峻別する動機にもなっているので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...精刻峻急の角度を取り除きたる代りに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...峻厳な批判こそ真に人を救うものである...
豊島与志雄 「月評をして」
...おのが土地に執着(しゅうじゃく)してる百姓女のような峻烈(しゅんれつ)さがあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...内に対してかくの如く峻厳であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...峻厳さうなる微笑(ほゝゑみ)の...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...分っています」と弟は峻(けわ)しい物の云い方をした...
夏目漱石 「門」
...此点に於て誰人が判官の峻刻と無情とを怨むべきぞ...
平出修 「逆徒」
...アポリオンの攻撃から彼の巡禮者を護送するやうに見張つてゐる戰士「偉大なる心」の峻嚴さである...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...木箆(きべら)(5)を手にしながら学校の峻厳(しゅんげん)な法則を執行していた人なのであろうか? おお...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...漢医方には温和なるものと峻烈なるものとがあつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雪を冠ったモンブランの峻嶺がレマン湖に映り...
横光利一 「欧洲紀行」
...峻烈(しゅんれつ)を極めた...
吉川英治 「新書太閤記」
...一声もこれを許さず――とあるこの峻厳(しゅんげん)な朝命...
吉川英治 「親鸞」
...峻立するキーパー山が見える所までくると...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??