...山を思う心に浮ぶのは、秀麗な、嶮峻な山だけで、アイスピッケルをトラーゲンしてフェースをトラヴァースする人々の姿は見えはしない...
石川欣一 「可愛い山」
...日常経験的な世界の観念(それがやがて世界観となるのだが)から峻別する動機にもなっているので...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...概念(科学的範疇)と表象(文学的諸観念)とを峻別するということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...氏は方法を体系から峻別し...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...峻山難路をたどって...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲少しく散ずれば朦朧たる峻嶺面を壓して凄愴膓を斷つ可く...
長塚節 「草津行」
...平次の峻烈な問にも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...油屋渡世で」「知つてるだけを話して見るが良い」平次の調子は冷たくて峻烈です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...溝口屋へ忍び込んだはずだ」平次の論告は峻烈(しゅんれつ)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...峻嶮なる児童の社会生活である...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...いずれ真名古課長の冷酷峻烈な取調べの結果にまつほかはないが...
久生十蘭 「魔都」
...巴蜀へ通ずる三道も嶮峻巍峨(けんしゅんぎが)たる谷あいに...
吉川英治 「三国志」
...劉表の中郎将だった霍峻(かくしゅん)というものが...
吉川英治 「三国志」
...峻烈に斬る者は斬る...
吉川英治 「私本太平記」
...峻厳(しゅんげん)にして犯すべからざるものであるから...
吉川英治 「親鸞」
...峻厳に打たれていた...
吉川英治 「親鸞」
...彼の硬(こわ)ばった峻厳(しゅんげん)よりも...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...「アフリカ的なるもの」は、要約して言えば、合目的的、峻厳、構造的である...
和辻哲郎 「アフリカの文化」
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