...果鋭峻酷なりしかは...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...其縁邊は急峻なる絶壁を爲せり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...さうして到る處に星の如く輝いてゐる直截、峻烈、大膽の言葉に對して、その解し得たる限りに於て、時々ただ眼を圓くして驚いたに過ぎなかつた...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...一 崇峻天皇...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...かくてプラトンの弁証法はかの主観的弁証法に属する峻峯でなくてはならない...
戸坂潤 「辞典」
...自分自身にたいして峻厳だったからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...左を仰いで見ると鬱蒼たる山の巓は頭に掩ひかぶさつた樣で其急峻な山の脚は恰かも物蔭から大手を開いて現はれた人が奔馬をばつたり喰ひ止めた樣に此小徑で切斷されて居る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...之をいでて道は再び峻坂なり...
長塚節 「草津行」
...二千米以上の部分は嶮峻であり...
野上豊一郎 「エトナ」
...四十五度以上にも峻嶮に...
葉山嘉樹 「坑夫の子」
...法外な英雄崇拝の思想もまた自我の退嬰萎縮(たいえいいしゅく)として峻拒(しゅんきょ)されねばならないことだと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...などの巨樹の繁茂してゐる急峻な山の中腹に向つて架けられてあるのだ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...一行は身仕度をして直ぐ裏山から登り初めたがなか/\急峻だ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...峻厳(しゅんげん)をもった優し味である...
吉川英治 「銀河まつり」
...民が峻厳を求めるとき...
吉川英治 「三国志」
...馬の通れぬような嶮峻ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...私の生れた村に臨んだ側は殆んど直角とも云い度い角度で切り落ちた嶮峻な断崖面をなして聳えて居る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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