...日本に於ても浜尾子爵閣下(はまおししゃくかっか)が「自動車轢殺(れきさつ)取締(とりしまり)をもっと峻厳(しゅんげん)にせよ」と叫んで居られる...
海野十三 「電気看板の神経」
...遂に峻(ふか)き淵に墮ちて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...またその中に一峻峰を見出すことが出来るようになる...
高浜虚子 「俳句への道」
...*直ちに彼は高峻の山より降り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...寧ろ良いものと悪いものとの判断――趣味判断の様式に於てだが――は可なり峻厳だとさえ云えるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この峻厳(しゅんげん)にして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...峻厳な論告をした後には温和な心持になるのが彼のいつもの心理だった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...その峻嶮(しゅんけん)を試みんとする人にとっては...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...峻嶺の緑が身に迫つて來る...
長塚節 「旅の日記」
...新奇なもの浮薄なものを峻拒(しゅんきょ)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...水も漏(も)らさぬ峻嚴(しゆんげん)さでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まったく、トグロを捲いていた、と言っても、非常に失礼に当るとは思われないような、急峻な、恐らく千尺もあろう山の真下に建っていた...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...係官の第二回目の峻厳(しゅんげん)な訊問(じんもん)に対して...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...高台の左側は急峻に...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...俊は峻と相通ずる字で...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...峻烈(しゅんれつ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
...この嶮峻(けんしゅん)な山路(やまじ)の遠駆(とおが)けに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「アフリカ的なるもの」は、要約して言えば、合目的的、峻厳、構造的である...
和辻哲郎 「アフリカの文化」
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