...その鋭峻(えいしゅん)なる論理を武器として彼を責めたてる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...傾斜峻急なとの御蔭だろう...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...然し斯う言ふ氣持の好い日がからかふやうに顏を出した後に峻巖な冬が續くのです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...この急峻な山道では一方(ひとかた)ならぬ苦痛を覚えた...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...その峻烈な而も何処か辻褄の合わない論告を...
豊島与志雄 「電車停留場」
...峻嶺の頂は段々下の方まで日光が射し掛けて來る...
長塚節 「旅の日記」
...それに峻険な山壁の難場から...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...天皇崇峻が死んで...
蜷川新 「天皇」
...どんな怨みがあった」平次は日頃の平次になく峻烈です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恥かしいとは思ひませんか」平次の言葉は丁寧ですが峻烈でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高原地帯まで一里半の峻坂を登って行くのだから...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...定罪――の峻烈な暗示が頻々と出て來た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...峻峰奇峰の無端の変貌...
横光利一 「欧洲紀行」
...前も後も急峻な樹木の山...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...総攻撃にうつれと峻烈(しゅんれつ)に命じた...
吉川英治 「三国志」
...……しかし背後の山は嶮峻(けんしゅん)である...
吉川英治 「三国志」
...小六の峻厳(しゅんげん)なその顔つきに...
吉川英治 「新書太閤記」
...法律は数少く峻厳であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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