...吾人の如く興奮し易く疲勞し易き神經を持つて峻嶮なる自然と人事との中に生息する者にとつて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そこで以前のごとく峻厳に禁錮されることとなった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...峻烈(しゅんれつ)を極めた診察で...
太宰治 「正義と微笑」
...エピキュリアンに対立した他の学説に対して峻烈(しゅんれつ)な攻撃を加えているのである...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...それどころか、彼が私のやって来たこと、気がつかずに来たことに対する批評の時は、彼の峻厳な顔は、いよいよ嶮(けわ)しく変ってしまった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...存在と事実とを峻別しなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...峻烈な批判を加えられるか...
豊島与志雄 「反抗」
...天皇崇峻は、功労ある一大氏族を遇する道を知らなかった人といえよう...
蜷川新 「天皇」
...反つて變に思はれるだらう」平次の言葉は峻烈(しゆんれつ)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三十日乃至二十日の押込めといふ峻烈ぶりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いずれ真名古課長の冷酷峻烈な取調べの結果にまつほかはないが...
久生十蘭 「魔都」
...高台の左側は急峻に...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...すべての誤謬と偏見とはこれらのものの峻別(しゅんべつ)から起る...
柳宗悦 「工藝の道」
...峻烈を極めた筆付きで...
夢野久作 「老巡査」
...一行は身仕度をして直ぐ裏山から登り初めたがなかなか急峻だ...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...法は峻厳(しゅんげん)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...殿のおことばであるぞ――と何日(いつ)もの源吾とはまるで違った人のように峻厳(しゅんげん)に云い渡しがあった...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
...急峻な山の斜面である...
和辻哲郎 「樹の根」
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