...沖の島影も濃くなっている...
梅崎春生 「幻化」
...あの緑の樹で蔽(おお)われた突兀(とっこつ)と天を摩(ま)する恰好のいい島影を海上から望んだ刹那(せつな)...
海野十三 「暗号音盤事件」
...島影が見えるなんて...
海野十三 「怪塔王」
...ニューアイルランドの島影が見えはじめるはずだった...
海野十三 「恐竜島」
...島影一つ見えない...
海野十三 「恐竜島」
...やがて淡路の島影から...
海野十三 「少年探偵長」
...來るか來るかと上沖見れば矢島經島影ばかり面の憎いは澤崎鼻だ見たい帆影をはやう隱すこれらは小木全盛時代の遺物です...
江南文三 「相川おけさ」
...島原の港を前景にして九十九島の島影に船を浮べて見る眉山は...
竹久夢二 「砂がき」
...一の四黄海! 昨夜月を浮かべて白く、今日もさりげなく雲を(ひた)し、島影を載せ、睡鴎(すいおう)の夢を浮かべて、悠々(ゆうゆう)として画(え)よりも静かなりし黄海は、今修羅場(しゅらじょう)となりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...海の遠く島影遠く見渡せば波もしづかに青々と東亜の空も雲はれて風もそよそよ吹いて来る日の丸高くひるがへし海の遠くを船がゆく進みて共に勇ましくわれも海の子いざゆかむフウリンチリリン チリリンチン チリリン...
野口雨情 「未刊童謡」
...瀬戸内海の島影もくっきりと浮上った...
原民喜 「壊滅の序曲」
...西北の方角におぼろな島影を見たのが最後で...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...なかなか油断のならない存在だよ」右舷に島影が浮きだし...
久生十蘭 「ノア」
...――娘もいまは紫色をした島影が...
室生犀星 「みずうみ」
...島影づたいに来たのではないかと考えている...
柳田国男 「故郷七十年」
...風のない島影の海岸近くをスルスルと辷(すべ)るように和蘭(オランダ)船へ接近して帆を卸(おろ)すと...
夢野久作 「名娼満月」
...そして島前(どうぜん)の三つの島影へさして...
吉川英治 「私本太平記」
...船島は」はや間近に見えて来た島影を指して訊ねた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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