...比島の島々はまことに美しく...
石川欣一 「比島投降記」
...「影を映した時でした……其の間(ま)に早(は)や用の趣(おもむき)を言ひ聞かされた、髪の長い、日本の若い人の、熟(じっ)と見るのと、瞳(ひとみ)を合せたやうだつたつて……若い人の、窶(やつ)れ顔に、血の色が颯(さっ)と上(のぼ)つて、――国々島々、方々が、いづれもお分りのないとある、唯(ただ)一句、不思議な、短かい、鸚鵡の声と申すのを、私(わたくし)が先へ申して見ませう……もしや?……――港で待つよ――と、恁(こ)う申すのではござりませぬか、と言ひも未(ま)だ果てなかつたに、島の毒蛇(どくじゃ)の呼吸(いき)を消して、椰子(やし)の峰、鰐(わに)の流(ながれ)、蕃蛇剌馬(ばんじゃらあまん)の黄色な月も晴れ渡る、世にも朗(ほがら)かな涼(すず)しい声して、――港で待つよ――と、羽(はね)を靡(なび)かして、其の緋鸚鵡(ひおうむ)が、高らかに歌つたんです...
泉鏡花 「印度更紗」
...彼は都合上島々(しましま)に行って来ると言って...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...これらの島々や陸地が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...食卓の島々の中をくぐって遠ざかる老人の後ろ姿をながめていたら...
寺田寅彦 「柿の種」
...その中の数隊は極北の島々にそれぞれの観測所を設けて地磁気や気象の観測をしたり...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...北氷洋に面した島々の間のこの航路は...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...島々は肥沃のように見えるけれども...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...島々から石を切りだすことが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...即ち小さな低い島々などの...
柳田国男 「海上の道」
...他の島々ではまた山神海神の二柱として...
柳田国男 「海上の道」
...沖縄でもまたやまとの島々でも...
柳田国男 「海上の道」
...親しく南北洋上の島々について...
柳田国男 「海上の道」
...とりわけ南北大小の島々における名の一致が...
柳田国男 「海上の道」
...つまりこの島々は神を敬うのあまり...
柳田国男 「年中行事覚書」
...九州の南部から島々にかけて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...三宅(みやけ)か八丈(はちじょう)かとにかくに伊豆(いず)の島々のうちであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...西への道の出発点たる貴国の海岸や島々...
和辻哲郎 「鎖国」
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