...尖端鋭き金峰山などの方が遥かに美しい...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...二紀州鷲峰山(じゆぶせん)興国寺の開山法燈国師が八十七歳を迎へた時のことだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...播州の赤穂から上陸して法華経山または広峰山という山がある...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...平安朝になって貞観十八年円如法師が広峰山から牛頭天王を招待して...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...幸子は丹後の峰山の地震の時に大阪の家が随分揺れたのを記憶しているが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...先祖代々菩提とぶらふ水仙の花酔へばけふもあんたの事(緑平さんに)・うまい手品も寒い寒い風正月二日の金峰山も晴れてきたお正月の熊本を見おろす・もう死ぬる声の捨猫をさがす自動車も輪飾かざつて走る持てるものみんな持つて歩いてゐる(老遍路さん)よい月の葉ぼたんのよさ追加二句・訪ねる人もゐない街のぬかるみ闇をつらぬいて自動車自動車一月三日うらゝか...
種田山頭火 「行乞記」
...鷲峰山下の村に通う街道は...
近松秋江 「狂乱」
...金峰山颪(きんぽうざんおろし)が吹きます時なぞは...
中里介山 「大菩薩峠」
...金峰山がよかろうというものもありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...南は富士の山、北は金峰山、名にし負う甲斐の国の四方を囲む山また山の姿を一つも見ることはできないので、ただ霏々(ひひ)として降り、繽紛(ひんぷん)として舞う雪花(せっか)を見るのみであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...武蔵の三(み)ツ峰山(みねさん)までの間に...
中里介山 「大菩薩峠」
...福島県耶麻(やま)郡熱塩(あつしお)村に五峰山慈眼寺と云うがある...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...五峰山から五郎潟...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...さては大和の金峰山で古く説く所のトラン尼と...
柳田国男 「年中行事覚書」
...賀名生(あなふ)に御着(ごちやく)二十八日吉野金峰山(きんぷせん)に入御(にふぎよ)と...
吉川英治 「私本太平記」
...雁峰山(がんぽうざん)の頂から...
吉川英治 「新書太閤記」
...市街からその金峰山の峰道へ入って行った山ふところが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...わたしは一人、三峰山に登つた...
若山牧水 「木枯紀行」
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