...雷峰塔の下には楼閣が簷を並べていた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...ぽんと吐月峰(はいふき)の音が鳴った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...その一峰に、往昔、近江守護、六角、佐佐木氏の居城のあった観音寺山がある...
外村繁 「澪標」
...新俳優伊井蓉峰(いいようほう)小島文衛(こじまふみえ)の一座市村座(いちむらざ)にて近松(ちかまつ)が『寿門松(ねびきのかどまつ)』を一番目に鴎外先生の詩劇『両浦島(ふたりうらしま)』を中幕(なかまく)に紅葉山人が『夏小袖(なつこそで)』を大喜利(おおぎり)に据ゑたる事あり...
永井荷風 「書かでもの記」
...やがては峰も谷も...
中里介山 「大菩薩峠」
...八つ峰越えそがひの山の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...私は少年のようにあせって連峰の中から早くそれを選み出したかった...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...「小峰さんは居なさるかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「嘘だ、みんな嘘だ、祖父の峰太郎は、弟の峰右衛門に騙(だま)されて村越家の家督を棒に振り、一生怨み続けて居りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あ! 旦那!」峰吉は尻もちをついた...
牧逸馬 「舞馬」
...掴みどころに迷ふであらう特に際立つた峰も見あたらぬ眠むたげな色合でぐるりと村を取り巻いてゐた...
牧野信一 「月あかり」
...前述の「牡丹燈籠」(お峰殺し)や「春風亭年枝怪談」や「ちきり伊勢屋」の秀作はまさしく瞠目に価するとよろこんでいる...
正岡容 「わが寄席青春録」
...百峰は復の寄寓した後九日にして妻(さい)小石氏を迎へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――葛城(かつらぎ)の峰々...
吉川英治 「私本太平記」
...信長は、砦の西の峰に、一応それらの兵をまとめて、人数を点呼した...
吉川英治 「新書太閤記」
...――峰谷々に、法体(ほったい)へ甲冑(かっちゅう)をつけた化け物を蓄(たくわ)えて、槍、鉄砲、旗さし物を、全山に並べるためだったか...
吉川英治 「新書太閤記」
...君がため思いぞつもるしら雪をちらすはけさの峰の松風歌一首...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...武蔵は四つ五つ峰打ちをくれて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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