...「これが出来たので鷹(たか)ヶ峯(みね)と鷲(わし)ヶ峯(みね)とが続いてゐる所が見えなくなりました...
芥川龍之介 「京都日記」
...ともかくも黄一峯の秋山図を拝見したいという...
芥川龍之介 「秋山図」
...白峯と言ふは「ホトトギス」にやはり二三句づつ載りし人なり...
芥川龍之介 「わが俳諧修業」
...私は黒部の渓谷の向うに見える立山の峯峯に見入っていた...
石川欣一 「可愛い山」
...レールの上へ峯吉の鶴嘴を転がして置いて...
大阪圭吉 「坑鬼」
...金洞二峯をあはせ見るが...
大町桂月 「妙義山の五日」
...小説家の山中峯太郎君が...
田中貢太郎 「天井からぶらさがる足」
...何らの言を宣んするや? 330高きイデーの峯の上...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...はっきりした路はないが、ただ一つの峯で、真直に登ってゆけばよい...
豊島与志雄 「憑きもの」
...その雪の峯を薄紫に照してゐた...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...花信ようやくしげき日清太――――――――――述懐雲となって飛び峯となって聳え谷となって走り花となって咲こう――花となって……人知らずとも...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...さらば石之助はお峯が守り本尊なるべし...
樋口一葉 「大つごもり」
...南亞弗利加の喜望峯をり...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...よしんばそこが駄目になったとしても峯子の勤口がなくなるという目前の心配はないのであった...
「今朝の雪」
...キラリと峯子の顔の真上へガラスを反射させて...
「今朝の雪」
...救いなんですって」「じゃ紀子さん責任が重いのね」峯子はそれで思い出したという感情で...
「今朝の雪」
...峯子は、格別坂本をどういう目でみているというわけではなかったけれども、ただ今のそういう会社の社長秘書という特別な立場と、坂本の生来の如才なさ、通俗的な押し出しのよさ、などを考え合わせると、新潟という土地柄、おそくなる夜の時間がどんなに費されているか、推察されないこともなく思えた...
「今朝の雪」
...低き谿(たに)なくば高き峯(みね)も失せるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
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