...晴れ渡つた春の夕空を峨眉山の方角へ飛んで行きました...
芥川龍之介 「杜子春」
...――暫くはさすがの峨眉山(がびさん)も...
芥川龍之介 「杜子春」
...峨眉山の上へ坐つてゐた?」閻魔大王の声は雷のやうに...
芥川龍之介 「杜子春」
...峨眉山の奥へ来て見るが好(い)い...
芥川龍之介 「杜子春」
...遠方の山、嵯峨たる岩、絵画的な舟や家、植物の豊富な色と対照、澄んだ青い水と、濃い褐色の海藻とは、芸術家の心をよろこばせるに充分であろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...嵯峨の屋は今は六十何歳の老年でマダ健在であるが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...嵯峨のあたりをさまよひ歩いてゐた時のことだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...弘法大師は支那より歸りて、嵯峨天皇の灌頂、即洗禮を爲したり、即、大日教の秘密に入るを示せるものにして、新約馬太傳(二十八卷、十八=二十)の耶蘇の言を味へばその意義明了なるべし...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...それで嵯峨の彼女の寺まで行つて私立探偵のやうに問合せて廻つた...
武田麟太郎 「現代詩」
...青石峨々たる岬角(かふかく)が...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...嵯峨(さが)やお室(むろ)の花ざかり...
永井荷風 「すみだ川」
...峨々(がが)というべきものではない...
中谷宇吉郎 「白い月の世界」
...嵯峨(さが)の大井の野の美観がこのために軽蔑(けいべつ)されてしまいそうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その百四十六北条霞亭の嵯峨生活は自ら三期に分れる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――といふのは、峨山、久しく病んで、病いよ/\あらたまると、年來の弟子坊主を枕元へよびあつめ、枕に肘をかつて、息もたえ/″\、かう云つたといふ...
吉川英治 「折々の記」
...さきの後嵯峨のむりな御作為も...
吉川英治 「私本太平記」
...嵯峨野(さがの)の辻で」「介のおる所を...
吉川英治 「私本太平記」
...嵯峨(さが)の花見か...
吉川英治 「新書太閤記」
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