...谷深く桟危くしては足を峙てて歩み...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...頑張り探偵袋猫々(ふくろびょうびょう)との対峙(たいじ)も全く久しいものだ...
海野十三 「奇賊は支払う」
...正面と出口とに相対峙(あいたいじ)して...
海野十三 「恐怖の口笛」
...燈台は低く霧笛は峙(そばだ)てり昭和八年八月二十三日釧路(くしろ)港...
高浜虚子 「五百句」
...それがくつきりと特殊な色彩と形態とを持つて峙えてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...当惑したのは子供のために頑張(がんば)ろうとした姉と葉子との対峙(たいじ)であった...
徳田秋声 「仮装人物」
...互いに話し合えるほど間近に対峙(たいじ)した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...女同士(をんなどうし)は樅(もみ)の木陰(こかげ)に身(み)を峙(そば)めて手(て)の出(だ)し樣(やう)もなかつた...
長塚節 「土」
...いつまで耳を峙(そばだ)てていても...
夏目漱石 「門」
...無言の対峙...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ここでも上手(じょうて)の白物(しろもん)と下手(げて)の黒物(くろもん)とが対峙(たいじ)する...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...また「藝術家」‘Artist’に対し「職人」‘Artisan’という言葉を対峙(たいじ)的に用いるようになりました...
柳宗悦 「民藝の性質」
...あれがガアラッパだと耳を峙(そばだ)てて聴く者もあった...
柳田国男 「山の人生」
...中島砦(とりで)の三好党の大兵などと対峙(たいじ)して...
吉川英治 「新書太閤記」
...持久対峙の策を取るべし――ということだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...指呼(しこ)のあいだに対峙(たいじ)していた羽柴軍の第一陣地――堀秀政の東野山の兵も...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも二つの対峙という過渡期がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...ちょうど三角対峙(たいじ)をなし...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??