...両軍相対峙するに至れば互に小部隊を支分して小戦に依り敵の背後連絡線を遮断し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...碓氷の流域見えそめて、奇巖路に峙ち、瀑布かゝり、清溪、脚底を流る...
大町桂月 「碓氷峠」
...閉場後は観客席に暴力団を入れて対峙(たいぢ)させた...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...独断と畏怖(いふ)とが対峙(たいじ)していた間は今日の「科学」は存在しなかった...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...荒々しい自然と対峙することに馴れていない者には...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...前方に大(だい)なる雨傘さして歩める人物をして対岸の遠景と対峙(たいじ)せしめたる処(ところ)奇抜なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...しばらく耳を峙(そばだ)てたが...
夏目漱石 「草枕」
...人が目を峙(そばだ)てても...
夏目漱石 「野分」
...いつまで耳(みゝ)を峙(そばだ)てゝゐても...
夏目漱石 「門」
...離れたまま対峙(たいじ)している蟋蟀たちの容子(ようす)をじいっと見ていた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...いずれ劣らぬ常識線で対峙(たいじ)する...
吉川英治 「三国志」
...堂々と正面切って対峙(たいじ)するの壮観を展開したのは...
吉川英治 「三国志」
...さきごろから狐河(きつねがわ)の辺で敵の赤松勢と対峙していたが...
吉川英治 「私本太平記」
...じっと対峙(たいじ)したまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつも二つの対峙という過渡期がある...
吉川英治 「新書太閤記」
...同族李応の人数と睨みあいの対峙(たいじ)となった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...七尺ほどな距離をおいて二人は対峙した...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「…………」しかしこの対峙が不利であることを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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