...それ故に椿岳の画を見るには先ずその生活を知らねばならないので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ボタ山の間から昇る日だ・ラヂオでつながつて故郷の唄香春岳は見飽かぬ山だ...
種田山頭火 「行乞記」
...南岳を知るものの家秋に入つて草虫琳琅(りんろう)の声を聴かざる処なし...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...御岳様や貧乏山(びんぼうやま)なんぞも紅くなりはじめたことだんべえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの湖水のあちら側の比良ヶ岳から来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...弥之助は那須の平野だの、八ヶ岳の麓だの、また北海道の平野などを旅行した時、植民部落というものを見ると、いつも胸が躍(おど)ったのである、打ち続く処女林がある、その中を掘割の清水がたぎり流れる、掘立小屋同様の移住民の住居、労働婦を兼ねたお神さんの肉体、ああいう原始味が今日でもどの位、弥之助を魅惑しているか解らない、そこには張り切った労働を基調とする生々たる平和がある、健康の躍動から来たるところの、溌剌(はつらつ)たる肉体の自由がある、弥之助は都会のどんな大廈(たいか)高楼にも魅惑を感じないが、この原始的生活の植民情味というものには、渾身の魅惑を感じない訳には行かない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...黒岳は営林署員が宿泊の世話をしているが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そこへさらにこの御岳の種蒔き爺さんが加わったのはうれしい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...つまり山岳が地を挺(ぬき)んでて天に参する心持ちと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...十七八ヶ岳にはもう雪が見られるようになった...
堀辰雄 「菜穂子」
...南岳の画はいづれも人物のみを画き...
正岡子規 「病牀六尺」
...鈴を鳴らして斷續して行く御岳道者の姿が桔梗が原の夏草のなかに出沒して見られ...
吉江喬松 「山岳美觀」
...岳南の隠士などと気どっていますが...
吉川英治 「三国志」
...祁山(きざん)の西にあたる山岳地帯を蜿蜒(えんえん)と行軍していた...
吉川英治 「三国志」
...常陸笠間の北方の山岳で...
吉川英治 「平の将門」
...泉岳寺の君前に手向(たむ)けてから後...
吉川英治 「べんがら炬燵」
...共に焼岳をめぐった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...大正二三年の頃の焼岳大噴火の時にその熱灰を被ったものであったのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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