...立待崎(たちまちさき)から汐首(しほくび)の岬(みさき)まで...
石川啄木 「漂泊」
...間もなく汐巻岬の突端にたどりついたわたし達は...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...国境の山々がちょうどもう終ろうとして平原の中へ岬のように突き出している小山脈の一峰で...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...私は伊良湖岬に杉浦明平を訪ねた...
立原道造 「夏秋表」
...島の影も岬も鼻も何も彼も見えなかつた...
田山録弥 「島からの帰途」
...岬(みさき)組はみんな心配しています...
壺井栄 「二十四の瞳」
...千歳(せんざい)という岬端(こうたん)の村で半日くらい観測した時は...
寺田寅彦 「夏」
...相模灣の暖い日和に葉山の別莊から長者岬(ちやうじやみさき)近くまで散歩した位だと手紙にも書いてある...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...大武岬(だいぶみさき)の鼻というのから身投げをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...その岬は大抵の場合は軟質の岩からなつてゐて...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...岬の端には大抵きまったように...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...兵庫の和田の岬のほとりが...
長谷川時雨 「桑摘み」
...ハアロウ号がヘルメズ岬の沖一哩ほどの海上に差掛った時...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...二十七日午後九時半――ハアロウ号のブルウス船長が船影らしいものを認めてから三時間余の後――イースト・ランドンに近いフッド岬を去る八哩手前の海上で...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...佐多の岬の突端へ行ったのは大正九年の十二月三十一日であった...
柳田国男 「故郷七十年」
...岬の鼻は幾十丈もある巨きな岩が...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...月の岬(みさき)の例の家だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その三浦半島の岬端から三四里手前に湾入した海浜に私はいま移り住んでゐるのである...
若山牧水 「岬の端」
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