...岩角から下のガレに飛び下り...
石川欣一 「山を思う」
...背後に近づく高城伍長の軍靴の裏金が岩角にふれてかつかつ鳴る音を聞きながら...
梅崎春生 「日の果て」
...二人はそれは谷底におちて岩角に頭をうちつけたらしい怪塔王の最期の声であると知った...
海野十三 「怪塔王」
...ひょっくり岩角から現れたりしたが...
海野十三 「火星兵団」
...岩角にぶつかってははねかえりながら...
豊島与志雄著 「球体派」
...かくて、彼等は測量のことも抛擲(ほうてき)して、岩角に立って、黒灰浦の方面ばかりを激昂する面(かお)で見つめながら、使者の返答いかにと待っているが、その使者が容易には帰って来ないのが、いよいよもどかしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...二度目は自信を持てなかったその岩角の斜めについた足がかりを...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳥ならではと思われる岩角の足がかりに軽く手をかけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩角で地団駄を踏んでみて舌を捲いたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...横に背負つて居るのだから岩角へぶつつかりさうである...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...右側に見上げるような高さから同じような形の岩壁が何十と重なり合って岩角を畳み合せてるのが...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...途中の岩角なんかに...
林芙美子 「大島行」
...早くも岩角の登攀を企てた...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...しぶきをあびながら岩角に佇(たたず)んで糸を垂れる者が見える...
柳宗悦 「日田の皿山」
...現官のままの吾輩を中心にして東洋水産組合というものが認可されて本拠を釜山(ふざん)の魚市場に近い岩角(がんかく)の上に置いた...
夢野久作 「爆弾太平記」
...彼らは溪流を望んだ岩角でひそかに彼らの逞しい子孫を産んでいつた...
横光利一 「静かなる羅列」
...彼らもまたQ川の河口の岩角に尖鋭な一つの城を築き上げた...
横光利一 「静かなる羅列」
...絶壁の岩角(いわかど)から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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