...片手に岩角を掴(つか)んだまま...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...岩角の花……それらは全然目に入らぬらしい...
石川欣一 「可愛い山」
...孤立した岩角を示す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...岩角(いわかど)を枕として睡(ねぶ)りゐる...
巌谷小波 「こがね丸」
...岩角に靴を鳴らし後にすざりながら...
梅崎春生 「日の果て」
...木の根か岩角かに躓いて刀をなくしてしまった...
田中貢太郎 「山の怪」
...岩角にぶつかってははねかえりながら...
豊島与志雄著 「球体派」
...彼は声を立てるまもなく岩角に頭と背とを砕かれました...
豊島与志雄 「碑文」
...岩角で地団駄を踏んでみて舌を捲いたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩角から垂らした藤蔓をたよりに川床に下りて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...右側に見上げるような高さから同じような形の岩壁が何十と重なり合って岩角を畳み合せてるのが...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...岩角の灌木をホールドしたとき...
久生十蘭 「一の倉沢」
...イマイチド生レ変ッテ仏法ノ恩ヲ報ズルコトガデキマスヨウニ」――この手が岩角から離れたときが今生の命の終りと...
久生十蘭 「新西遊記」
...下の岩角でお尻をぶったらどうするつもりだね...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...だから鷲がその巣を岩角にかけてゐるうちは...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...岩角ヲ 血ニ渇イテ夏ガ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...しぶきをあびながら岩角に佇(たたず)んで糸を垂れる者が見える...
柳宗悦 「日田の皿山」
...岩角で後頭部を砕いたためで...
夢野久作 「復讐」
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