...ひとつ机に並んでるのは岩橋といふ瓦屋の息子でいぢめつ子の通りものだつた...
中勘助 「銀の匙」
...岩橋はそれを見るやいなや石盤のうへへつつぷして泣きだしたが私はなんのことかわからずにきよとんとして先生の顔を見てゐた...
中勘助 「銀の匙」
...三十六岩橋の本は赤鉛筆でめちやめちやに塗つてある...
中勘助 「銀の匙」
...岩橋はこのじぶんも相変らず弱い者いぢめの張本で女の生徒にわるさばかりしてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...それを見た私は矢庭にとんでつて勝ちほこつてる岩橋を突き倒し...
中勘助 「銀の匙」
...丸木橋のような細い岩橋(ポン・ド・ロオシュ)でわずかに向うの断崖へつづいている...
久生十蘭 「地底獣国」
...岩橋(ポン・ド・ロオシュ)も...
久生十蘭 「地底獣国」
...ただ一つの岩橋を残して暗道の胴中をすっかり持って行ってしまったのである...
久生十蘭 「地底獣国」
...「熔岩メーサ」の岩橋(ポン・ド・ロオシュ)を渡るとき...
久生十蘭 「地底獣国」
...岩橋の健正が母親と一緒に来たので話をきく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「候――」をそろと軽くひびかせて、「殿のご心中、即ち、われらの真意を知るものも無きにしもあらず、おいおいご同意なされ候方々、左記の通りにござ候、――柳川源達どの、同じく春勝どの、岩橋貞助どの、岩崎栄太郎どの、同じく久治どの」「ああ、もし」と誰かが手をあげた、「失礼ながら、そこのところをもちっと、ご悠(ゆる)りとお聞かせ下さらぬか」読み手は唇を湿した...
本庄陸男 「石狩川」
...「――左記の通りにござソロ、柳川源達どの、同じく春勝どの、岩橋貞助どの、岩崎栄太郎どの、同じく久治どの、――よろしいか?」聞き手は深くうなずくのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...内庭の池に注ぐなりけり」「泉水の岩橋を渉り...
正岡容 「巣鴨菊」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...和歌山市近き岩橋村に...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...松坂では殿町に目代(もくだい)岩橋某と云うものがいて...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...まもなく岩橋隼人(はやと)という用人が来て...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...用人の岩橋隼人が金を持って来ると...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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