...岩本はそれに気が注(つ)いて...
田中貢太郎 「水魔」
...岩本も十間ばかりの距離を置いてその後(あと)から跟(つ)いて往った...
田中貢太郎 「水魔」
...「山西時次でございます」「……山西時次……、そんなかたは知りませんでございます」「そうでございましょうか、四五日前から伜(せがれ)がいなくなりましたから、ここにいらっしゃる伜のお朋友(ともだち)の、岩本さんに聞きますと、伜のいなくなった晩に、×××バーにいた伜の処へ、こちらのお婢(じょちゅう)さんが見えて、伜を伴(つ)れて往かれましたのを、この岩本さんが、好奇(ものずき)につけて来て、裏門からたしかに入るのを見たと申しますから」女主人(おんなあるじ)は呆(あき)れたようにして聞いていたが、「それは何かのまちがいじゃありますまいか、裏門から人をお伴れするにしても、私の家の裏門は、河に向っておりますので、船からでなくちゃ入れませんし、そして、我家(うち)の婢と云うのは、どんな女でしたでしょう」と、岩本の方を向いて云った...
田中貢太郎 「水魔」
...二人の裏門を入る姿をまざまざと見ている岩本は...
田中貢太郎 「水魔」
...短歌秋の日し見まくよけむと筑波嶺の岩本小菅引き攀ぢて來ぬ明治三十五年春の川鬼怒川の歌こもり江の蒲のさ穗なす...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...岩本教授はそれを全部とり寄せて...
中谷宇吉郎 「「もく星」号の謎」
...本郷の岩本(のちの梅本)概ねこの路次系の寄席に属した...
正岡容 「寄席風流」
...岩本さんと B'way tabernacle に行く...
宮本百合子 「「黄銅時代」創作メモ」
...かたがた二番町の岩本さんと井村さんのお宅により...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本のおばさんがお留守番にさえ来て下されば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六日は、岩本のおばさま、山崎のおじさま、野原から富ちゃん親子とがお客で無事御法事終った由、お手紙でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それには岩本のおばさんが全権委員の由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本という人の妹をぜひ貰ってくれと云われたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本の小母上(これは島田の家)...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本のおばさまを北沢にお訪ねし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本のおばさまへのおみやげ買いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...岩本のおばさまが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...開けば巻頭には、奥山の岩本清水、青蘿白雲(せいらはくうん)猿の声も聞ゆるような風景である...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
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