...その姿態は決して荒くれて岩乗な大女ではない...
太宰治 「お伽草紙」
...根が骨太(ほねぶと)の岩乗なからだであつたから...
太宰治 「お伽草紙」
...板切れの舟は危いから、もつと岩乗に、泥をこねつて作りませうよ...
太宰治 「お伽草紙」
...その岩乗ないい舟を作つてくれないか...
太宰治 「お伽草紙」
...お前がそのおれの岩乗な舟を作つてくれてゐる間に...
太宰治 「お伽草紙」
...兎はさつそく泥をこねて、所謂岩乗な、いい舟の製作にとりかかり、狸は、すまねえ、すまねえ、と言ひながらあちこち飛び廻つて専ら自分のお弁当の内容調合に腐心し、夕風が微かに吹き起つて湖面一ぱいに小さい波が立つて来た頃、粘土の小さい舟が、つやつやと鋼鉄色に輝いて進水した...
太宰治 「お伽草紙」
...世界の涯に岩乗な石壁が立っていて...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...四十五六の岩乗(がんじょう)な男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻の先に通せん坊をしたのは恐ろしく岩乗(がんじょう)な木戸...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんな岩乗(かんじょう)な潜戸(くぐり)を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...念入りに岩乗な潜戸などを外すまでもなかったでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから今度は根底から吟味を重ね新しく岩乗な普請をさせた...
原民喜 「火の踵」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...おまけに岩乗な金網が張り亙してある――太陽の光線もめつたにささない八方塞がりだ...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...机は蚊母樹(いす)か何かで岩乗に出来てゐて...
森鴎外 「金貨」
...鉄かと思われるほど岩乗(がんじょう)な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...岩乗絶壁(がんじょうぜっぺき)のような鉄門の下に立ってこう呶鳴った...
吉川英治 「三国志」
...厳しい荷梱(にごり)や岩乗(がんじょう)な箱を結いつけて――駅路の鈴も物々しく...
吉川英治 「源頼朝」
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