...二――山の岨(そば)を一つ曲ると...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...岨道(そばみち)の一方(いつぱう)が海(うみ)に吹放(ふきはな)たれるので雪(ゆき)が薄(うす)い...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
......
伊藤左千夫 「紅葉」
...岨(そば)伝ひに雪踏み分(わげ)て...
巌谷小波 「こがね丸」
...後檣(ミズンマスト)山と言われているごつごつした嶮岨(けんそ)な高地になっていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...嶮岨(けんそ)な峰と峰とが襟(えり)を重ねたように重畳(ちょうじょう)している...
近松秋江 「狂乱」
...岨崖の眺望恰も初冬の暮靄に包まれ意外なる佳景を示したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...岨道は崖から崖へ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...暗いけわしい九折(つづらおり)の岩岨(いわそば)道で一日のうちに一人の旅人に出逢えばいいほう...
久生十蘭 「奥の海」
...岨(そわ)が大きな声で...
宮本百合子 「刻々」
...甲武線の附近ではたとえば小金井の字峡田(はけた)、調布町小島分の字峡(はけ)上、谷保の字岨下...
柳田國男 「地名の研究」
...桟道(さんどう)または岨路を行かねばならぬ...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...狭い絶壁の上の岨道を行くのに...
夢野久作 「眼を開く」
...しかしこれに反して私が辿(たど)って行く岨道は...
夢野久作 「眼を開く」
...牛渚(ぎゅうしょ)の砦(とりで)の裏山へ嶮岨(けんそ)をよじて潜(もぐ)りこみ...
吉川英治 「三国志」
...「蜀道(しょくどう)は天下の嶮岨(けんそ)とうけたまわる...
吉川英治 「三国志」
...その辺の嶮岨(けんそ)に...
吉川英治 「三国志」
...うしろは嶮岨だが...
吉川英治 「三国志」
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