...屹度イフヒムの大きな夢でも見て居る様な眼にぶつかったものである...
有島武郎 「かんかん虫」
...来月は屹度返して呉れるだらうと云った...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...屹度昇給さして呉れる...
石川啄木 「葉書」
...と得衛は屹(きっ)と思案して...
泉鏡花 「活人形」
...屹度そこらに居る店の者を呼び寄せて...
薄田泣菫 「茶話」
...屹(き)っとなって相手の顔を見つめ...
太宰治 「新ハムレット」
...また屹度逢えるような気がしている...
豊島与志雄 「運命のままに」
...そんな時は屹度、四時頃彼がまた夜勤に出かける時一騒動が起るのであった...
豊島与志雄 「少年の死」
...「じゃ此度は屹度、君の方からやって来るか手紙をくれるかするね、屹度...
豊島与志雄 「同胞」
...屹度そのまま駅から出て行ったものであろう...
豊島与志雄 「微笑」
...彼等(かれら)は丁度(ちやうど)(くじ)を引(ひ)くやうに屹度(きつと)一(ひと)つは當(あた)る筈(はず)のどつぺを悉皆(みんな)が心(こゝろ)あてに掴(つか)んで引(ひ)くのである...
長塚節 「土」
...屹度(きっと)自分も泥の中を引(ひ)き摺(ず)られるような気がするだろう...
「『土』に就て」
...飛び退いて屹(きつ)と身構へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事業は屹度成功する...
平出修 「瘢痕」
...「屹度もう居眠りがはぢまつてゐますよ...
牧野信一 「熱海線私語」
...屹度この作家は勉強家で...
牧野信一 「会話一片」
...」屹度来ないだらう...
牧野信一 「砂浜」
...孤岩屹立(きつりつ)...
山本周五郎 「陽気な客」
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