...屹度わしは気が狂ふのに相違ない...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...私が真似をしたら屹度背骨が折れるだろうと思う位...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...騎手(のりて)は険呑(けんのん)な代りに屹度素晴しい勝を得る事が出来る...
薄田泣菫 「茶話」
...屹(き)っとなってしまって...
太宰治 「火の鳥」
...名女優のやうに屹つと威厳を示して...
太宰治 「火の鳥」
...」「そうよ、屹度...
豊島与志雄 「丘の上」
...」「気のせいですよ、屹度...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...屹度(きつと)」女房(にようばう)らはまた與吉(よきち)を見(み)ていつた...
長塚節 「土」
...そして一眼フェレラの眼を屹(きつ)と視ると眼を閉じた...
長與善郎 「青銅の基督」
...主人とは持ちつ持たれつだ」「…………」妾のお妻は屹(きっ)と顔をあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宗祖樣と仰しやい」紫琴女は屹となりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...晴れた空に屹立(きつりつ)してゐる...
林芙美子 「浮雲」
...この次ぎ来る時には屹度もって来ますよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...稍屹ツとなつて念をおすと...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...いつも僕は野球の期節になると何よりも先に屹度大音寺君のことを思ひ出す...
牧野信一 「大音寺君!」
...自分が居なくなれば屹度滝が彼等の酒盛りに加はるであらうことを彼女は懸念したのであつた...
牧野信一 「雪景色」
...幾(いく)らお世辭(せじ)をつかつても屹度(きつと)噛(か)み殺(ころ)されて了(しま)うに違(ちが)ひないと思(おも)つて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...「さぶ」と栄二は屹(きっ)とした口ぶりで云った...
山本周五郎 「さぶ」
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