...羽根飾りのついた山高帽をかぶり...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...教授は不似合な山高帽子を丁寧(ていねい)に取って...
有島武郎 「星座」
...外の人達は山高帽子を冠っていたと書いたものもあれば...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...夏の炎天にても黒山高帽にてすこしも可笑(おか)しきことなし...
永井荷風 「洋服論」
...自分は歩きながら被(かぶ)っていた山高帽(やまたかぼう)を右の手で抑(おさ)えた...
夏目漱石 「永日小品」
...黒い山高帽を被(かぶ)った三十ぐらいの男が地面の上へ気楽そうに胡坐(あぐら)をかいて...
夏目漱石 「門」
...二さる雨(あめ)の日(ひ)のつれ/″\に表(おもて)を通(とほ)る山高帽子(やまだかぼうし)の三十男(をとこ)...
樋口一葉 「にごりえ」
...二さる雨の日のつれづれに表を通る山高帽子の三十男...
樋口一葉 「にごりえ」
...山高帽という奴をかぶっていたし...
前田河広一郎 「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」
...山高帽(ポラア・ハット)をへるめっとに替えた英吉利(イギリス)人が...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...山高帽子に袴を着け...
牧野信一 「淡雪」
...彼が山高帽子を被り袴の股立ちを執つて物凄い勢ひでペタルを踏みながら街道にさしかゝると...
牧野信一 「写真に添えて」
...山高帽子で紋付の羽織を着た祖父と私は人力車で國府津に出て汽車に乘つた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...ただ、山高帽で、手入れのいい口ひげをたくわえた小説家だけは、一人も知己がなかった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...古山高帽を帽子掛にかけた...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...イキナリ椅子から立上って山高帽を冠り直したもんだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...古色蒼然たる例の山高帽に...
吉川英治 「随筆 新平家」
...フロックコートに山高帽...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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