...山頭火十一月十七日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...緑平老の肝入、井師の深切、俳友諸君の厚情によつて、山頭火第一句集が出来上るらしい、それによつて山頭火も立願寺あたりに草庵を結ぶことが出来るだらう、そして行乞によつて米代を、三八九によつて酒代を与へられるだらう、山頭火よ、お前は句に生きるより外ない男だ、句を離れてお前は存在しないのだ!昨夜はわざと飲み過した、焼酎一杯が特にこたへた、そしてぐつすり寝ることが出来た、私のやうな旅人に睡眠不足は命取りだ、アルコールはカルモチンよりも利く...
種田山頭火 「行乞記」
...一鉢千家飯山頭火□春風の鉢の子一つ□秋風の鉄鉢を持つ雲の如く行き水の如く歩み風の如く去る一切空五月十三日(室積行乞)まだ明けないけれど起きる...
種田山頭火 「行乞記」
...――・ふりかへる柿の葉のひらり・アスフアルトもをんなくさい朝の風・叱られる馬で痩せこけた馬で梅雨ふる・はれたりふつたり青田となつた梅の実も落ちたまゝお客がない・梅雨晴の大きい家が建つ□・山頭火は其中庵にふくろうがうたふ△秘密を持たないやすらかさ...
種田山頭火 「行乞記」
...……山頭火一人だ...
種田山頭火 「行乞記」
...山頭火お手づくりのものより...
種田山頭火 「其中日記」
...其中庵の春、山頭火の春...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火君は飲めるから飲む...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火には其中庵の外におちつくところなし...
種田山頭火 「其中日記」
...酔うてやつと帰庵、そのまゝ寝た、弱くなつたものだよ、山頭火も...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火は其中庵にぢつとしてゐるより外はない...
種田山頭火 「其中日記」
...芋の葉と徳利と山頭火とは渾然として其中庵の調和をなしてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...附きすぎる句を附ける――夜ルも長くてまた涙する 山頭火同老相憐むとでもいはう...
種田山頭火 「其中日記」
...私の句――ほんたうの句――水のやうな句――山頭火の句が作れるやうになつたらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火の句を作れ...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火はまだ山頭火を失つてはゐなかつた!腹工合がよくないので散歩...
種田山頭火 「其中日記」
...山頭火はたしかに山頭火の山頭火となつたのである...
種田山頭火 「其中日記」
...――これが山頭火の三つ物である...
種田山頭火 「旅日記」
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