...山霧が濃くなってきたので、注意して運転しましょう...
...ハイキング中に山霧に遭遇したけれど、その中を歩くのは怖かった...
...今朝は山霧が出ていたけど、太陽が出て晴れました...
...山霧の中で道に迷うことがないように、地図をしっかり確認しておこう...
...昨夜の山霧はすごかった...
...萩を見る俳句生活五十年山霧に懐中電気ともしつつ燈下親し山の庵(いおり)にひとりをり九月十一日 草樹会...
高浜虚子 「六百句」
...・雨だれの音も年とつた・一寝入してまた旅のたより書く酔ひざめの水をさがすや竹田の宿で朝の鶏で犬にくはれた谷の紅葉のしたゝる水です・しぐるゝ山芋を掘つてゐるぼう/\として山霧につゝまれる・いちにちわれとわが足音を聴きつゝ歩む・水飲んで尿して去るこゝは片田舎だけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...しづか・山霧のふかくも苔の花ずんぶりぬれてならんで石仏たちは水が龍となる頂ちかくも・水音の千年万年ながるる・石だん一だん一だんの水音霽れるよりお山のてふてふ四月廿三日曇――晴...
種田山頭火 「旅日記」
...山鶯が啼く、音色のよいのも啼く、水音をさがして飲む、腹いつぱい、うまい/\、山鳴、山霧、さびしいな、何となく心細い...
種田山頭火 「道中記」
...・湯けむりの梅のまつさかり・うりものと書かれて岩のうららかな・枯野風ふくお日様のぞいた・のぼつたりくだつたり濡れても寒くはない雨の・蕗のとうここで休まう・山霧ふかく風車のまはるでもなく牧水に・ずんぶり濡れてけふも旅ゆく(幾山河……)・山のなか山が見えない霧のなか行く・草枯れてほんによい岩がところ/″\由布越・吹きおろす風をまともに吹きとばされまいぞ三月廿二日 好晴...
種田山頭火 「道中記」
...山霧深うして記号標の芒(すすき)の中に淋しげなる...
寺田寅彦 「東上記」
...絶えずあの私の感情が山霧のように纏わりながら流れて行く...
外村繁 「日を愛しむ」
...事実、碓氷川の川瀬の音や、河鹿の声や、妙義山の新緑や、その山霧等、私は今もはっきり覚えているが、とく子の肉体のどの部分についても、何の記憶も残していない...
外村繁 「澪標」
...深い山霧に包まれながら...
外村繁 「夢幻泡影」
...朝から薄い山霧が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その古鏡のようなおもては、山霧をうつして、月を思わす白光に、もの静かに照っている...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...上層の山霧は、ようやく濃く昏く、づっしりと圧力を増して、この頃の天気ぐせで、あやにくや、今日もまた雨になった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...うんと沢山霧粒があって...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...雲霧とか山霧とかいふ温泉特有の情趣がなく...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...バスは滑(なめ)らかに山霧のなかを走った...
原民喜 「秋日記」
...薬師山霧に化(かは)りて我が岸の板屋楓が薬師に化る昭和九年七月赤城山上大沼でひどい霧に会はれたその時の歌...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...燭台の灯は山霧にぼやけ...
吉川英治 「新書太閤記」
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