...げにこそ思へ、「時」の山、山越えいでて、さすかたや、「命」の里に、もとほりしなが足音もきのふかな...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...幾日かかっても山越えして...
太宰治 「嘘」
...野越え山越えだ」松山が笑った...
田中貢太郎 「春心」
...・ふりかへる領巾振山はしぐれてゐる・枯草の長い道がしぐれてきた・ぐるりとまはつて枯山・枯山越えてまた枯山一月廿七日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...石をくだいてこなごなにする・うらうらこどもとともにグリコがうまい・今日の日をおさめて山のくつきりと高く・朝月落ちかゝる山の芽ぶいて来た・噴水を見てゐる顔ののどかにも・春のおとづれ大(マヽ)鼓たたいて何を売る・ひとり山越えてまた山三月十八日 晴...
種田山頭火 「道中記」
...山越えの弥陀前の来迎図の一種に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
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野口雨情 「沙上の夢」
...米俵を一杯に背負はされてこれもやつぱり山越えをして居るので...
平出修 「夜烏」
...赤襷の娘が秋雨の降りこむ紅葉の山越え...
横光利一 「夜の靴」
...山越えもしやしめえ」「今夜のうちに...
吉川英治 「江戸三国志」
...同じ山越えの道でもよほど楽であります...
吉川英治 「江戸三国志」
...一山越えて密林の谷間へ入るとまた...
吉川英治 「三国志」
...はや倍加したわけにござりまする」「ちと、ふえすぎたな」「なんで多すぎるということがございましょうや」「したが、兵庫氷上(ひょうごひかみ)の高山寺(こうせんじ)に拠(よ)っていた一派の宮方武士などは、ついにこれへは参加せず、山越えにて、鞍馬方面へ移り去ったと聞くではないか」「さようで――」と、吉良は恐縮していった...
吉川英治 「私本太平記」
...常陸から山越えをしては...
吉川英治 「平の将門」
...大菩薩から山越えでございましたか...
吉川英治 「野槌の百」
...この雪では美濃へ山越えなど思いもよらぬ事だという...
吉川英治 「源頼朝」
...志賀山越えを登りつめた時は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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