...君の山越えの企ては...
泉鏡花 「悪獣篇」
...はじめの節(ふし)のゆるやかに心を誘ふ管(くだ)の聲、音(ね)は華(はな)やげるしらべかとおもへば、あらず、せきあぐる悲哀の曲の搖曳(ゆりびき)に、みそらかけりて、あの山越えて、越えてゆかまし夢の里...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...マサカに足弱(あしよわ)を連れて交通の不便なこの際に野越え山越え行方を晦(くら)ましたとは思われない...
内田魯庵 「最後の大杉」
...幾日かかっても山越えして...
太宰治 「嘘」
...山越えして伊藤さんを訪ねる...
種田山頭火 「其中日記」
...山越えに、××国の方へ渉(わた)ろうとしている学生は、紫だった朝雲が、まだ山(やま)の端(は)に消えうせぬ間(ま)を、軽々しい打扮(いでたち)をして、拵えてもらった皮包の弁当をポケットへ入れて、ふらりと立っていった...
徳田秋声 「あらくれ」
...この山越え弥陀はわが国で発想されたものらしい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
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野口雨情 「沙上の夢」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...赤襷の娘が秋雨の降りこむ紅葉の山越え...
横光利一 「夜の靴」
...この山越えの嶺から西をのぞめば...
吉川英治 「上杉謙信」
...龍野と山越えして...
吉川英治 「折々の記」
...山越えの間道より...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして昨夜、急に、そこを立って、郎党四十騎ほどに守られ、山越えで、東山道から碓氷を越え、都へ帰って行ったそうです...
吉川英治 「平の将門」
...山越えして諏訪(すわ)へ抜けるか...
吉川英治 「平の将門」
...志賀山越えの裏街道をとり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山越えを指して行ったに違いない...
吉川英治 「夕顔の門」
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