...その中には山蟻が一杯群をなしている...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...山蟻(やまあり)が驚いて四方に散った...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...夏(なつ)は食(しよく)をもとむるの外(ほか)山蟻(やまあり)を掌中(てのひら)に擦着(すりつけ)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...熊は手に山蟻(やまあり)をすりつけ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...蟻の道塔より墓地に続きけり 楽山蟻の道本堂まで厨(くりや)より続きけり その女「五重の塔より」とか「塔の下より」とかいうのは沢山ありましたが...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...蟻の道なしの種より続きけり 小濱清蟻の道西瓜皮から続きけり 弓山蟻の道蝉の殻より続きけり 痴朗蟻の道蛾の骸(むくろ)より続きけり 吟波の類(たぐい)であります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...・朝の水音のかな/\・はるかにかな/\の山の明けたいろ・岩ばしる水をわたれば観世音立たせたまふ・住めば住まれる掘立小屋も唐黍のうれてゐる・ひよつこり家が花がある峠まがれば大嶺炭坑索道・炭車が空を山のみどりからみどりへ萩に萩さき山蟻のゆきき・坑口(マブ)から出てきてつまぐりの咲いてゐる家・かるかや...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「旅日記」
...太平洋の真中から吹いて来る無垢(むく)の潮風がいきなり松林に吹き込んでこぼれ落ちる針葉の雨に山蟻(やまあり)を驚かせていた...
寺田寅彦 「海水浴」
...大きな山蟻(やまあり)や羽蟻(はあり)もいる...
寺田寅彦 「柿の種」
...「山蟻を全身に浴び」ながら...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...大きな山蟻が、駆けだしたり立ち止ったりしていました...
豊島与志雄 「古木」
...大きな山蟻(あり)が逃出すのを面白がる...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...大きな真つ黒い山蟻といふ奴である...
葉山嘉樹 「運動会の風景」
...そこで山蟻などを殺しながら...
堀辰雄 「七つの手紙」
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三好達治 「山果集」
...卓布の上を這う山蟻がだんだん大きく見えて来た...
横光利一 「旅愁」
...脚に這い上る山蟻を払い払い深い若葉の蔭で見た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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