...父のいる山畠(やまばた)へ逃げのぼった...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...父の伝三はたった一人(ひとり)山畠の桑の手入れをしていた...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...荒あらし霞の中の山の襞この一句のほかにうす黄なる落葉ふみつつやがて來し河のべ原の白き花かも 南部修太郎いかばかり君が歎きを知るやかの大洋の夕べ潮咽ぶ時 南部修太郎しらじらと蜜柑花さく山畠輕便鐵道の歩みのろしも 菊池 寛と芥川が書いてゐる...
小穴隆一 「二つの繪」
...猿は山畠に豆をとりに来るが...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...いずれも山畠で、男の児は十二、三になれば、夏は一日一度は山畠に出る...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...縞(しま)のようになった山畠に烟(けむり)が一筋揚っている...
鈴木三重吉 「千鳥」
...山畠のあちらこちらを馬が下りる...
鈴木三重吉 「千鳥」
...山畠を五つも六つも越えて...
鈴木三重吉 「千鳥」
...かれ等は松原から甜瓜(まくわうり)のころがつてゐる山畠を越し...
田山録弥 「磯清水」
...麻の緑葉の人肩を沒するやうな山畠があつたりした...
田山花袋 「日光」
...山から山へと越えて行く山畠に添つた路に蛙の鳴声をなつかしんだりして...
田山録弥 「春」
...単なる独立の山畠(やまはた)をもそう呼んでいる...
柳田国男 「木綿以前の事」
...哀れ父は餓(う)えて山畠で死んでしまった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ある日山畠へ麦刈に行っている処へ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山畠の附近を上下し...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...山畠の雪の中に高い柱を立て...
柳田国男 「雪国の春」
...炒粉を山畠に働いて居る父の処へ持って行く児が...
柳田國男 「夢と文芸」
...山畠の傍なる溜池のほとりに行き詰まりつ...
夢野久作 「白くれない」
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