...立山様に参るのだといって歩いて行った老婆の話は...
石川欣一 「可愛い山」
...神山様(さん)が大丈夫ツてのなら安心だ...
石川啄木 「鳥影」
...『松山様』といえばどこでも快く宿を引受けた...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そこへ或る老人の渡場の差図役が来たが、私の荷物に松山藩と記してあるのを見ると、忽ち「松山様だ、先へ早う...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...そして「赤山様まで?」「よって...
直木三十五 「南国太平記」
...それで白山様がお恵み下さったのよ――御信心のおかげですわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたが牧山様の――何でいらっしゃいますか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――親御の秋山様は浪人者の娘が嫁入りするのに街の明るいうちから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「お前は何処へ行くのだ」「お隣の秋山様のお部屋へ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...共々に狭山様の処にお伺い致します決心で...
夢野久作 「暗黒公使」
...狭山様に限っては特別のお方と存じましたから...
夢野久作 「暗黒公使」
...……妾が狭山様のお宅に伺いましたのは今日が初めてでございました...
夢野久作 「暗黒公使」
...この絨毯(じゅうたん)は狭山様のお宅の床が...
夢野久作 「暗黒公使」
...年上の築山様には...
吉川英治 「新書太閤記」
...築山様は病室を出て...
吉川英治 「新書太閤記」
...――殿、殿、はやお時刻にござりますが」「お出ましとな!」元康の答えぬうちに、築山様はそばから口を容(い)れて、「近頃は、夜中にようお留守がかさみますが、今頃からいったい、何処へお出(い)ででござりますか」「御館へじゃ」元康は、取り合わずに、すぐ起ちかけたが、築山様は、それだけの説明では気がすまないのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...では鴻山様、めでたく大事を成し遂げて立ち帰りました後に、また改めてお目にかかります」「おお」と鴻山も、門出(かどで)へ気味よくうなずいたが、「お綱どの、一目別れを告げて行ったらどうじゃ」と、向うに据(す)えてある駕の垂(た)れをソッとめくった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「鴻山様のお口が洩れたこともあったが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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