例文・使い方一覧でみる「山梔」の意味

...山梔の実の乾したのは... 山梔の実の乾したのはの読み方
谷崎潤一郎「文房具漫談」

...さう聞いてから山梔を止めにした... さう聞いてから山梔を止めにしたの読み方
谷崎潤一郎「文房具漫談」

...山梔よりは色がずつと濃いのだから... 山梔よりは色がずつと濃いのだからの読み方
谷崎潤一郎「文房具漫談」

...山梔子（くちなし）... 山梔子の読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...髪は揚巻（あげまき）に山梔（くちなし）の花一輪... 髪は揚巻に山梔の花一輪の読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...それから井戸（ゐど）を圍（かこ）んだ井桁（ゐげた）に（のぞ）んで陰氣（いんき）に茂（しげ）つた山梔子（くちなし）の花（はな）を際立（はきだ）つて白（しろ）くした... それから井戸を圍んだ井桁にんで陰氣に茂つた山梔子の花を際立つて白くしたの読み方
長塚節「土」

...瓶にした山梔の花を詠じたものである... 瓶にした山梔の花を詠じたものであるの読み方
平野萬里「晶子鑑賞」

...瓶の山梔を毎日眺めてゐると既に色づいて来て香にこげたやうな色になつたといふので如何にも床上の山梔の花のやつれてゆく様がその儘にあらはれてゐる...
平野萬里「晶子鑑賞」

...山梔子（くちなし）孃の手紙に貴方が身體の弱いのに無理ばかりしてゐるといつて氣づかつて來ましたが... 山梔子孃の手紙に貴方が身體の弱いのに無理ばかりしてゐるといつて氣づかつて來ましたがの読み方
堀辰雄「七つの手紙」

...一週間ばかり前に山梔子（くちなし）孃からいただいた手紙で知つては居ました... 一週間ばかり前に山梔子孃からいただいた手紙で知つては居ましたの読み方
堀辰雄「七つの手紙」

...山梔（くちなし）のボタン・フラワ... 山梔のボタン・フラワの読み方
宮本百合子「狐の姐さん」

...一輪挿（いちりんざし）に山梔（くちなし）の花を活けた床の間を背にして座を占めた末造は... 一輪挿に山梔の花を活けた床の間を背にして座を占めた末造はの読み方
森鴎外「雁」

...あなたはあの山梔子（くちなし）という花を御存じですか」と不意に王子は尋ねました... あなたはあの山梔子という花を御存じですか」と不意に王子は尋ねましたの読み方
夢野久作「オシャベリ姫」

...ところがお城を離れれば離れるほど山梔子の花が少なくなって... ところがお城を離れれば離れるほど山梔子の花が少なくなっての読み方
夢野久作「オシャベリ姫」

...ですから軒下の暗闇づたいに近付いて行けるあの真暗い背戸の山梔木（くちなしのき）の樹蔭（こかげ）に在る砥石を選んだものではないかと考えます...
夢野久作「巡査辞職」

...山梔（くちなし）の蔭の砥石に柄を打つけて抜けないようにすると... 山梔の蔭の砥石に柄を打つけて抜けないようにするとの読み方
夢野久作「巡査辞職」

...――山梔子（くちなし）の実を噛ませると吐く... ――山梔子の実を噛ませると吐くの読み方
吉川英治「河豚」

...そしてその下草にところ／″＼山梔子（くちなし）が咲いてゐた... そしてその下草にところ／″＼山梔子が咲いてゐたの読み方
若山牧水「梅雨紀行」

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