...世に隠れたる山姫(やまひめ)の錦(にしき)を照らす松明(たいまつ)かと冴(さ)ゆ...
泉鏡花 「印度更紗」
...こんな処でよろしければ、山で樹の数、幾つだって構やあしませんと、……今度は(浮世はなれて奥山ずまい、恋もりん気も忘れていたが、)……で御機嫌を取結ぶと、それよりか、やっぱり、先(せん)の(やがて嬉しく溶けて流れて合うのじゃわいな)の方を聞かして欲しいと、山姫様、御意遊ばす...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...タヌキ山から山姫山(やまひめやま)の方へでて...
海野十三 「少年探偵長」
...今夜は山姫山のどこかで野宿するほかない...
海野十三 「少年探偵長」
...今日のうちに山姫山までたどりつかねばならぬという計画を他の二人に話し...
海野十三 「少年探偵長」
...そして山姫山の頂上にある...
海野十三 「少年探偵長」
...ひとり空手(むなて)に山姫の宣(のり)をこそ待て...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...木(こ)の葉(は)ごろもの山姫(やまびめ)の袖(そで)をこぼれた實(み)ぢやまでに...
薄田淳介 「白羊宮」
...山姫(やまひめ)の心(こころ)しらひの戯(たはむ)れか...
薄田淳介 「白羊宮」
...佐保山姫と赫夜姫(カグヤヒメ)とは...
高木敏雄 「比較神話学」
...山姫の字を用いたりしたところをもってみれば...
牧野富太郎 「アケビ」
...すなわち山姫はあけびを指したものである...
牧野富太郎 「アケビ」
...不幸にしてその姫が山姫ラウテンデラインといふよりも場末の酒場舞踏場(カバレ)に出る踊子か...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...しかも山姫の無邪氣さを見せる爲めか...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...更に山姫の歌をうたふ松井須磨子は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...人々は山姫のくるくるりながら踊るのを見て...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...二一 山姥を妖怪なりとも考えがたきこと山姥・山姫は里に住む人々が...
柳田国男 「山の人生」
...自分が近世いうところの山男山女・山童山姫・山丈山姥などを総括して...
柳田国男 「山の人生」
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