...山ばかりの国が半分空のうえに浮いているのをみつけました...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「野のはくちょう」
...山岳州という山ばかりのプロヴィンスを...
石川欣一 「可愛い山」
...いたさこらへて東(ひがし)をみれどどれが江戸やら山ばかり...
竹久夢二 「どんたく」
...地ひびきたてたて山ばのぼり始めたずおん...
太宰治 「葉」
...山ばかりなる月の十一月十三日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...山ばとの鳴く夜、ランプの下で、一冊の医書を中に向かい合って静かに勉強していた若い父母だった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...遠くは峨々(がが)たる山ばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...毎日おもしろくもない甲州の山ばかりを睨(にら)めて暮らしていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...山ばとがのどをゴロゴロさせ...
中村清太郎 「山岳浄土」
...まだ登るんだから嘘(うそ)のようでもあるが実際見渡して見ると四方(しほう)は山ばかりだ...
夏目漱石 「坑夫」
...と云っても見えるものは山ばかりである...
夏目漱石 「坑夫」
...甲府というところは山ばかり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...此の山ばかり描いた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あなたが山ばかりを眺めてゐたら...
牧野信一 「武者窓日記」
...チサノキは何も山ばかりに生えているのではなく随分と平地にもあるから...
牧野富太郎 「植物記」
...「――これから先は、雨乞(あまごい)、鞍掛(くらかけ)、鳳来(ほうらい)ヶ嶽(たけ)と、山また山ばかり...
吉川英治 「上杉謙信」
...どっちを向いても山ばかりな駅路(うまやじ)だが...
吉川英治 「私本太平記」
...およそ二十町余りも山ばかり歩いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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