...幅の薄い山なみで逃げ終(おお)せそうにもない...
梅崎春生 「桜島」
...中をへだてる大気が遠くの山なみに青い色を帯びさせて見る眼にたのしいものにするのとちょうど同様に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...朝の日ざしのもとの山なみにしりぞいた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...(伊東町)・をなごやの春もにぎやかな青木の実・まいにち風ふくからたちの芽で・はる/″\ときて伊豆の山なみ夕焼くる・かうして生きてゐることが...
種田山頭火 「旅日記」
...白根の山なみに淡黄の雲がみえてきょうは晴かと思わせる...
中勘助 「島守」
...外房航路船中安房の國や長き外浦の山なみに黄ばめるものは麥にしあるらし二十四日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...遠い山なみやが一望のなかに眺めわたされる...
中村地平 「南方郵信」
...うしろには陸のうす青い線とスカイの青ぐろい山なみが見えていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...またはあの山なみの中腹のそのどこかとも思へる方角に...
三好達治 「測量船」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
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三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
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三好達治 「わが路ゆかむ」
...生絹はだまって遠い生駒(いこま)の山なみを見ていた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...遠いかなたの山なみにはまだ雪がみえるけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...出羽(でわ)の国の山なみが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...正面に山なみが、かなり近く迫っているが、その中に、(たぶん月光のためだろう)青白く、きらきらと光るような感じで、偏三角形の堂々とした、峰が見えていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...日の出の逆光で描きだされた山なみが近ぢかと見え...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...朝日は対岸の山なみの上にのぼり...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
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