...北には昆布の山なみが...
有島武郎 「秋」
...中をへだてる大気が遠くの山なみに青い色を帯びさせて見る眼にたのしいものにするのとちょうど同様に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...見遙かす山なみもよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...・梅雨雲の霽れまいとする山なみふるさと仲よく連れて学校へいそぐ梅雨ぐもり・どこまでも咲いてゐる花の名は知らない・晴れきつた空はふるさと旅から旅へ河鹿も連れて更けて流れる水音を見出した隣室の客の会話を聞くともなしに聞く...
種田山頭火 「行乞記」
...その他にて)また一枚ぬぎすてる旅から旅へ水の上はつきり春の雲はてなき旅の遠山の雪ひかるあれがふるさとの山なみの雪ひかる街の雑音しづもれば恋猫の月枯葦の一すぢの水のながれ春風のテープちぎれてたゞよふ手から手へ春風のテープ三月一日緑平居...
種田山頭火 「旅日記」
...白根の山なみに淡黄の雲がみえてきょうは晴かと思わせる...
中勘助 「島守」
...あがつまの山なみ青く...
萩原朔太郎 「山頂」
...その燃ゆるような山なみを...
堀辰雄 「美しい村」
...またはあの山なみの中腹のそのどこかとも思へる方角に...
三好達治 「測量船」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...生絹はだまって遠い生駒(いこま)の山なみを見ていた...
室生犀星 「荻吹く歌」
...山なみの幽遠なすがた...
山本周五郎 「新潮記」
...透明な碧色(みどりいろ)にぼかされた山なみの上に...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...遠田郡の山なみがあり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...正面に山なみが、かなり近く迫っているが、その中に、(たぶん月光のためだろう)青白く、きらきらと光るような感じで、偏三角形の堂々とした、峰が見えていた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...朝日は対岸の山なみの上にのぼり...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...遠い小佐渡の山なみまでよく見える...
吉川英治 「私本太平記」
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