...山々を埋(うず)める森の緑は...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...総(ふさ)の国(くに)の低(ひく)い山々(やまやま)が絵(え)のようにぽっかりと浮(うか)んで居(お)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...青々と色づいた山々や...
犬田卯 「荒蕪地」
...山々はまだ三月末頃の白さである...
相馬御風 「獨愁」
...手拍子かけ声が外の山々に反響するかと思われるばかりだ...
高村光太郎 「山の秋」
...やがて村のまわりの山々の上の方から色づいてきて...
高村光太郎 「山の秋」
...三室戸(みむろど)などゝ申す山々が打ち連なって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...しかし悪い所沢山々々ありました...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四方の山々にも頭をさげて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...彼は何事によらず母を満足させたいのは山々であると答えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それらの山々は焼跡の人間達を見おろし...
原民喜 「廃墟から」
...ノラム城の絶壁に廣く深きトウ※ードの美しき流れにまたうちつゞくチェヴィアトの山々に...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...いつの間にか黄暮めいた霞が棚引いてゐる山々の彼方を斜めに見あげながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...『わしがこうしていても、山々の姿や、木や岩石にいたるまで、やはり人間の顔のように見えてくるから不思議じゃ...
室生犀星 「あじゃり」
...三山々の奥には山人住めり...
柳田国男 「遠野物語」
...鞍馬をめぐる山々の霞(かすみ)は仄紅(ほのあか)い...
吉川英治 「源頼朝」
...忘れてしまいたいと山々思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...永久に雪を頂いている山々の裾に...
和辻哲郎 「鎖国」
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