...三里の余も離れた陸地は高い山々の半腹から上だけを水の上に見せて...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...面白かった礼として『わが山々』をくれた...
石川欣一 「可愛い山」
...他の山々と違って格段に黒いのが目に立つ...
高浜虚子 「別府温泉」
...六、七年まえのことでございますが、当時、信濃の山々、奥深くにたてこもって、創作三昧、しずかに一日一日を生きて居られた藤村、島崎先生から、百枚ちかくの約束の玉稿、(このときの創作は、文豪老年期を代表する傑作という折紙つきました...
太宰治 「虚構の春」
...山々の上には星が同じような静けさで光り...
田中英光 「箱根の山」
...嵐は今までの煙のように山々にまつわりついていた息苦しいような灰色雲を既に払いつくして...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...名人の眞に名人たる所以を明らかにしたいのは山々ながら...
中島敦 「名人傳」
...西から北へかけては樹木に乏しい丘陵性の山々が連なっているばかり...
中島敦 「李陵」
...――親分を泊めて上げ度いは山々だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...現在目の前にある山々や家々や木々は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...愈々(いよいよ)あかるい色になった砂の山々であった...
本庄陸男 「石狩川」
...遥か彼方の紫色の山々は...
牧野信一 「南風譜」
...雨のしとしとと降って山々がポーッとして居た日に仙二は何心なく小さいうちから行きなれたたった一人ぼっちで住んで居るそう富(ママ)かでないお婆さんの家へ行った...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...汽笛が山々に谺(こだま)する...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...9525山々の棘々(とげとげ)しい巓(いただき)が...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それに向うには朝日に赤く染められた山々が聳(そび)えている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...この村は谷間(たにま)にあって、ぐるりの山々は、けわしいけれど美しい形をしていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...どうも不思議だ……』不思議の謎を解きたいのは山々だが余りに疲労してこれ以上考えるに堪(た)えないので彼は問題の栓を暖炉(ストーブ)の上に置いて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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