...我等は此言葉を以つて屡自ら怯え...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...人は屡この気高く美しい娘の存在を忘れようとする...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これ等の紋章は屡々...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...屡ば此神を日神と称す「天照」は天を照らすの義...
高木敏雄 「比較神話学」
...夢の中で屡々(しばしば)出逢(あ)うことのある世界の如く思われた...
谷崎潤一郎 「秘密」
...言葉も文字も通じない未知の國同志の理解の喰ひちがひは屡々おこつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...既に屡々言明しある通りである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...而も伯は屡々此の両極の垂直を保つの用意を欠けることあるが為に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...曾禰農相の名屡々此間に流伝し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...足を踏みならしながら指図する客も屡々見受けられる...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...彼は屡々缺點を私に見せたので...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして屡々私にはそれが思ひ出された...
堀辰雄 「(アンデルゼンの「即興詩人」)」
...元仲と林蔵の会話にじつに屡々「君」「僕」がつかわれている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...彼の女は名匠ヴェラスケスによつて屡(しばし)ば描かれたやうな卵形の顔をした...
松永延造 「アリア人の孤独」
...南洋ヂューク・オブ・ヨーク島の人は邪視(イヴルアイ)を怕れぬが、詛言は破詛者に禍ひすと信じ、多くのサモア島人は、今も詛言を懼れ、屡ば重病を受く...
南方熊楠 「詛言に就て」
...自分は日本に於て斯(か)様な事を屡(しば/\)論じました...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...巴里人から屡々「日本人の微笑」といつて不思議な...
吉江喬松 「山岳美觀」
...外出がちな釘勘が今夜のように留守な例は屡(しばしば)ですから...
吉川英治 「江戸三国志」
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