...屡実際の創作の上では...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...塵霧(じんむ)屡(しばしば)高鳥を悲しましめ...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...さうして最初には屡自信の動搖を感じて失望したり寂しがつたりした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...余は屡自己の現在の體驗を超えて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それを私は屡々色々の機会に説明したのであるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...屡々(しばしば)面会に来てくれたり...
戸田豊子 「鋳物工場」
...屡々勅諭を下して之れを誡めたるに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...屡々内閣の製造者たることありて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の間屡ば公に謁して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...徃年紐育又里昴の劇塲にて屡この曲を聴きたる時...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...そのため、彼は屡、足もとに氣をつけるのを忘れてしまふと見え、何か小さな障碍物でもあると、それに躓いたり、あわててそれを跳び越したりするのでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...屡々母とふたりで旅をする夢を見た...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...その頃写真や手紙を屡々往復したが...
牧野信一 「悪筆」
...斯う屡々話柄にのぼる度にいちいち厄介な表題(みだし)を口にするのは不便だから...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...この種の歴史は屡々事件を道徳的に判斷し...
三木清 「歴史哲學」
...五月十八日薨ぜられた徳川頼倫侯は屡ば揮毫にてい(編輯者曰く...
南方熊楠 「人柱の話」
...それよりは屡(しば/\)博奕の卓を囲むことになつた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...切角望遠鏡を執つて見ようとする「オボ」が屡その沙丘に展望を遮られるのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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