...人は屡(しばしば)いう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...外山は英語を完全に話し、且つ書くが、而も屡々、正確な英語の同意語を見つけるのに苦しんだ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...当然信頼の出来る働き手の欠乏が責任を負ふのだと云ふ屡々繰返されたボルシエヴイキの此の言葉が...
エマ・ゴオルドマン 伊藤野枝訳 「死んだ魂」
...これまでも屡々(しばしば)申述べた通りです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...大地が動もするとゆら/\と揺(ゆら)いでゐるやうな気のすることが屡であつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...殊に屡々お詣りするようになった...
豊島与志雄 「オランウータン」
...其勢力が屡々支那の土地を侵略して國を建てたこともあります...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其二)」
...夜驟雨屡来る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...屡々夢中遊行をしている...
浜尾四郎 「夢の殺人」
...地位や財産の釣合(つりあ)ひといふことがそんな場合には屡々心しなくてはならないことなのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そして私が屡々彼女に會ひに行くことの出來る...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...夜更けなどに屡(しばしば)あの方が私の家の前をお通りすぎなさるらしいのが...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...不思議なほどあの方は屡(しばしば)お見えになるようになった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...この怖るべき風評が屡々明らさまの声と化して私の耳を打つに至つてゐた...
牧野信一 「鬼涙村」
...私は屡々その肖像画を破棄しようと謀(はか)って...
牧野信一 「ゼーロン」
...屡々訪客は隣家の前まで来て...
牧野信一 「三田に来て」
...屡ばコアカソ(方言ガニクサ)の葉は...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...――それと何といっても屡(しばしば)...
吉川英治 「源頼朝」
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