...我等は唯屠らるゝ牛の如く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...男は石頭を屠獣人を嫌ふ様に嫌ふ...
李箱 「真昼」
...屠蘇を燗酒に改め...
石井研堂 「元日の釣」
...三(み)つうけて屠蘇(とそ)を祝(いは)ふ...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...子を生まなくて乳牛の用をなさぬようになればこれも屠殺場に送られる(病牛や斃死した牛は食用として許されません)のです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...あしたに一塁をぬきゆうべに一城をほふ(屠)られるおはたらきをなされながら...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...屠児(とじ)に向って悉く献身的の天人たらんことを望むなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...私は元寇の時のように外敵が故郷の野を荒し同胞を屠りに来るものとは思わなかった...
永井荷風 「花火」
...屠蘇(とそ)の香りがプンプンとして居やうといふ時ですから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その湖の岸の北側には屠殺(とさつ)場があって...
葉山嘉樹 「死屍を食う男」
...一月二日(火曜)十時起き、屠蘇・雑煮...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...この街上の女の屠(と)殺者...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...もう元日だからサエのかえる前に皆でお屠蘇(とそ)もしようということになった...
「鏡餅」
...)魚鳥を屠候同様之心得にて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その間で屠(ほふ)り去ってしまおうとする作戦かに見られる――一方...
吉川英治 「新書太閤記」
...羊を屠(ほふ)り...
吉川英治 「新・水滸伝」
...血の粛清(しゅくせい)に屠(ほふ)り去ろうという考えがうかがわれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おそろしい屠殺(とさつ)の行われたその瞬間の後...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??