...何食わぬ顔をして人殺しのあったことを警察へ届け出たということだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...元栄町の交番へ届け出て...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...俺は所轄に届け出をしなかった...
高見順 「いやな感じ」
...寺からその旨を所司代(しょしだい)奥平信昌に届け出たところ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...詰合の目付へ届け出た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あとから届け出ればよいという特権をもっていた...
服部之総 「せいばい」
...私は舎監(しゃかん)にも届け出ず...
平林初之輔 「雑文一束」
...嫡男(ちゃくなん)として役所に届け出でられぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...ほかにも多く届け出てある女性の失踪者を一つに結びつけて考えることはしなかった...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...五百の里方山内の家を渋江邸として届け出(い)でたものである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...正式に係りへ届け出た...
山本周五郎 「やぶからし」
...すべて一(いち)おう六波羅奉行へ届け出る掟(おきて)とか...
吉川英治 「私本太平記」
...在京武門の国々から届け出てきたその数は...
吉川英治 「私本太平記」
...さっそく奉行所へ届け出た上...
吉川英治 「新・水滸伝」
...何十枚となく届け出られていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すでに京都へは年景から文書をもって届け出てあるとのことに...
吉川英治 「親鸞」
...検死や立会へ届け出たにちがいない...
吉川英治 「夏虫行燈」
...届け出んのじゃ」「私が帰ったのも...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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