...今月内には皆様のお手許に届く位に早く編輯いたしますつもりです...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一六年二月号)」
...次には胸のところから踵(かかと)のところへ届くほどのサラサラした長い布で巻かれた...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...映画は届くより前に水中にて焼きつくされ...
海野十三 「地球発狂事件」
...盆地の端に立つと向ふ側の山も殆ど手の届くやうな感じに近く見える...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...眼の届く限り真直な疏水堀で...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...手を差延べれば届く床の間の刀架にかけて置いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼の届く所はさまで深そうにもない...
夏目漱石 「草枕」
...鶴子の手がなぜ灰皿に届くのだろう...
久生十蘭 「魔都」
...教授の行届くだけ...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...私の手の届く所だと...
二葉亭四迷 「平凡」
...小林さんから欧州のおみやげ届く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...よもや石を投げれば届く範囲に妻がいるなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...手元に届くたびに土曜会の連中に紹介した...
柳田国男 「故郷七十年」
...殆ど手の届くところに...
山本周五郎 「追いついた夢」
...萱葺(かやぶ)きの朽ちかかったような屋根に手が届くくらいであった...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...ようやく片手が脇差へ届くと...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かゆい所へ手が届くほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...船頭の棹(さお)の届く範囲だけでも何百あるかわからない...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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