...届くまいと思はれる程...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...蜘蛛はすぐに低い枝に届く...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...われわれのものを除くとせいぜい月世界まで届くぐらいのものなんだ...
海野十三 「火星探険」
...広大な東京の市街が目の届くかぎりひろがっているのが見わたせるようになった...
江戸川乱歩 「影男」
...我々の司令艦(*ブリタニア?)が受けた災害については次の朝9時にそれぞれの船から病人についての報告が提督に届くまで我々は何も知らなかった...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...手の届くところにアランが座っている感じ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...品物の届く時刻を待ちかねて門の外へ幾度か見に出たりした...
寺田寅彦 「蓄音機」
...手先は届くかもしれなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...万人の手の届くところに...
豊島与志雄 「操守」
...よく行届くお方ですけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女の手の届く距離まで延びていた...
夏目漱石 「明暗」
...かくまでは行届くまいと思はれるのです...
堀口九萬一 「フランソア・コッペ訪問記」
...前には九州の青い山が手の届くほど近くにある...
正岡子規 「病」
...中国で貨幣を画(えが)き焼いて冥府へ届くるごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...手入れのよく届くという山にはもちろんこの植物がない...
柳田國男 「地名の研究」
...威が届くまい」袁術は...
吉川英治 「三国志」
...かゆい所へ手が届くほどだった...
吉川英治 「私本太平記」
...急いでよこして貰いたいと」待ちかねていた妻からの返書が届くとすぐ...
吉川英治 「新書太閤記」
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