...光線がこの星から太陽まで届くのに一〇年掛るということが分った...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...もうすこしで手の届く場所まで差出してからかうと...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...手の届く処におく...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...痒(かゆ)いところへ手が届くように...
徳田秋声 「新世帯」
...痒(かゆ)いところへ手の届くようであった...
徳田秋声 「黴」
...お雪はもう三十に手の届く中年増(ちゅうどしま)であった...
徳田秋声 「爛」
...手を伸せば届くところに...
豊島与志雄 「春」
...光は薄いながら提灯の灯(ひ)の届く距離の間で...
中里介山 「大菩薩峠」
...鴨居(かもい)の上に両手が届く様な伸を一つした...
夏目漱石 「それから」
...四方を石で畳上(たたみあ)げた中へ段々を三つほど床(ゆか)から下へ降りると湯泉(ゆ)に足が届く...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...灯りの届くか届かないかというところに据えた町駕籠の垂れをあげて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...単に手入れの行届くと行届かざるとに依(よ)るなり...
福沢諭吉 「家庭習慣の教えを論ず」
...人力の届く限りはその苦痛を分担するの工風(くふう)を運(めぐ)らさざるべからず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...丁度(ちょうど)抜きさえすれば切先(きっさき)の届く位すれ/\になった処(ところ)で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...サースニット通りには夜九時に郵便物が届くだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...他者の真実の心が自己に届くからでなければならぬ...
三木清 「親鸞」
...御仏のお耳へもきっと届く...
吉川英治 「親鸞」
...手の届く限りの高さまで金で一杯にしようと云って...
和辻哲郎 「鎖国」
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