...屈折した直線の赤筋をかいた小旗を舷(ふなばた)に插(はさ)んで...
伊藤左千夫 「水籠」
...ある時は長いU字形に屈折した暗箱(あんばこ)を作って...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...途中でいくつも屈折した坂路が山を越えて杉倉の方につゞくのである...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...稻妻形の屈折した曲り目になると...
長塚節 「痍のあと」
...この几董(きとう)の句にても「生きて世に」と屈折したる詞(ことば)の働きより「人の年忌や」とよそよそしくものしたる最後に「初茄子」と何心なく置きたるが如くにて...
正岡子規 「俳諧大要」
...汀(みぎわ)の屈折した静かな入江...
柳田國男 「地名の研究」
...幾百千となく屈折した光りで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...魚の波の中を右往左往に屈折した...
横光利一 「花園の思想」
...屈折した石段の山に...
吉川英治 「平の将門」
...仏教美術がシナで屈折した度はよほど強いものらしい...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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