例文・使い方一覧でみる「屈托」の意味


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...とにかくさした屈托(くったく)もしないで冬を迎えていた...   とにかくさした屈托もしないで冬を迎えていたの読み方
有島武郎 「カインの末裔」

...その当座は犬の事ばかりに屈托して...   その当座は犬の事ばかりに屈托しての読み方
内田魯庵 「二葉亭余談」

...その証拠にはかうしてこゝにゐながらも貸家のことで屈托してゐるではないか...   その証拠にはかうしてこゝにゐながらも貸家のことで屈托してゐるではないかの読み方
高田保 「貸家を探す話」

...屈托気(くったくげ)にふらりふらりと揺れる...   屈托気にふらりふらりと揺れるの読み方
夏目漱石 「草枕」

...過去一年の間いまだかつてそんな事に屈托(くったく)した覚えもなく...   過去一年の間いまだかつてそんな事に屈托した覚えもなくの読み方
夏目漱石 「こころ」

...屈托気(くったくげ)が少ない...   屈托気が少ないの読み方
夏目漱石 「写生文」

...幸い彼の目下の状態はそんな事に屈托(くったく)している余裕を彼に与えなかった...   幸い彼の目下の状態はそんな事に屈托している余裕を彼に与えなかったの読み方
夏目漱石 「道草」

...斯う屈托を聽かされたのです...   斯う屈托を聽かされたのですの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...日頃の屈托(くつたく)に對する...   日頃の屈托に對するの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...心に屈托がないからでございます...   心に屈托がないからでございますの読み方
野村胡堂 「錢形平次捕物控」

...どうにもならないんだ」と兄は屈托げな顔で暫く考へ込んでゐた...   どうにもならないんだ」と兄は屈托げな顔で暫く考へ込んでゐたの読み方
原民喜 「永遠のみどり」

...久しく苦しんでいる内に文三の屈托も遂にその極度に達して...   久しく苦しんでいる内に文三の屈托も遂にその極度に達しての読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...腹の屈托(くったく)を口へ出して...   腹の屈托を口へ出しての読み方
二葉亭四迷 「浮雲」

...心に変な屈托がある為か...   心に変な屈托がある為かの読み方
牧野信一 「「悪」の同意語」

...当分の間は何かの遊びごとにでも屈托しなければ...   当分の間は何かの遊びごとにでも屈托しなければの読み方
牧野信一 「昔の歌留多」

...屈托した不平の呟きとせずこの際...   屈托した不平の呟きとせずこの際の読み方
宮本百合子 「現実に立って」

...そうでしょう? 勿論そうだからと云って屈托もしないけれど...   そうでしょう? 勿論そうだからと云って屈托もしないけれどの読み方
宮本百合子 「獄中への手紙」

...屈托のない顔で釣をする者が若干ある...   屈托のない顔で釣をする者が若干あるの読み方
柳田国男 「雪国の春」

「屈托」の読みかた

「屈托」の書き方・書き順

いろんなフォントで「屈托」


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