...屆け直したら屹度罰金をとられるでせうね...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...然し氷峰から屆けて來た封金に不足はなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...外套の丈もマントの丈も殆ど踵まで屆くほどの長さです...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...三藏は國許から新たに屆いた綿入羽織に...
高濱虚子 「俳諧師」
...三藏は保護人に談判し國許の兄に強制的に同意を得て退校屆を出してしまつた...
高濱虚子 「俳諧師」
...英一の死はシュレーデル氏に電報で知らせたが其後英一に宛てた二通の手紙が屆いたのを見ても如何に頻繁に通信して居たかゞわかる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...金助町では手が屆かないと言ふので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...實に行屆いたもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひと足も外へ出なかつたさうで」お神樂の清吉の調べもなか/\よく屆いてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お係りにお屆けするために...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父親の不行屆から起つた自害を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを詳しく訊き出してくれ」平次の頼みは行屆きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お屆けは濟ませましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...灯りの屆くか屆かないかといふところに据ゑた町駕籠の垂れをあげて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...河内の遺族に送り屆けたるは...
萩原朔太郎 「足利尊氏」
...私の意志の屆かぬ彼岸で...
萩原朔太郎 「宿命」
...うたの原稿を屆けに登るんです...
室生犀星 「はるあはれ」
...案外に容易くその願ひは聞屆けられた...
若山牧水 「熊野奈智山」
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