...居睡りと涎の玉を拵えたぐらいのことで...
海野十三 「深夜の市長」
...もうこくりこくりと居睡りを爲始める耄碌爺の心持そつくりだ…………...
薄田泣菫 「喜光寺」
...女郎蜘蛛が居睡りをしてゐるのを見つけでもすると...
薄田泣菫 「茶話」
...当時十三歳の頼朝は馬上でうとうと居睡りをして...
太宰治 「花吹雪」
...連日の疲労の結果とろ/\と居睡りをして居ると...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...居睡りをしながら...
徳田秋声 「足迹」
...四畳半の方で針を持ちながら居睡りをしていた...
徳田秋声 「足迹」
...この頭上間近の岩角に居睡りをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...眠むくてたまらぬ者が気がついては眼を無理に開き乍らもつい居睡りをする様なものであつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...実は居睡りをしていたんだろう」「まアそんなところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしが居睡りしているうちに...
久生十蘭 「だいこん」
...この楽器はまだ不完全であったばかりでなく mi の音が演奏中に居睡りをしたり...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...居睡りでもしてゐると間違へて...
堀辰雄 「手紙」
...このごろよく居睡りをしますので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕には臍がないうたの議論のやかましやさてみなさま商標に御注意あれ巷間に贋物あり写生冬至老婆は空気枕のやうに軽い居睡りながら笑つてゐる夕暮しんとした山から大きな木の葉が落ちて来る月蛙のやうに啼いてゐる水禽さく さく と...
三好達治 「測量船拾遺」
...このように正体もなく居睡りをつづけていることが...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...しかし右のいずれでもない会話においてはわたしは居睡りをするから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...左には当日の新聞紙を掴みながら鼻眼鏡をかけたままコクリコクリと居睡りをしております...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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